キューバの通貨
ちょっと複雑なのだが、キューバには2つの通貨がある。ひとつは主に外国人旅行者が使うための兌換ペソ(CUC/クック=peso cubano convertible)。もうひとつが一般のキューバ人が普段の生活の中で使っている人民ペソ(CUP/ペソ・クバーノ)だ。
ただホテルやカーサ・パルティクラル、観光地周辺のレストランやカフェなどすべてCUC建てになっているので、人民ペソを手にすることはあまりないかもしれない。
こちらが外国人旅行者のためのCUCの紙幣。高級な商品を多く並べたCUC支払いの店も増えており、外国人向けのビジネスなどしているキューバ人や富裕層など、CUCを日常的に使って生活している人も増えているとのこと。
紙幣は結構きれいで、CUC3なんていう紙幣もあり最初ちょっとびっくりする。中央下部には「pesos convertibles」と書かれている。
CUCの硬貨はこんな感じ。外周のすぐ内側が八角形になっている。
補助通貨は「センタボ」で「1ペソ=100センタボ」。写真撮り忘れたが他に50センタボ硬貨がある。右端の1センタボはほとんど見る機会がなく、両替の際に受け取ってしまうと使い道もなく持て余す羽目になる。
一般的なキューバ人が使っている通貨CUPの紙幣がこちら。CUCよりは年季入っていてヨレヨレ。
CUCとCUPの紙幣は、それぞれベースデザインがまったく異なるので、ひとつひとつ覚えなくても見分けはつく。ただまとめて受け取ってしまい確認漏れが発生することもあるかもしれないので、念のためちゃんと一枚ずつ確認する習慣をつけよう。
こちらは人民ペソCUPの通貨。
路線バスに乗る時用に1ペソがあると便利だが、なくてもCUC0.05(5センタボ)がほぼ同じ価値なので、それでも大丈夫。
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観光地以外の、街中のカフェテリアや食堂、小売店などでは人民ペソが使われている。メニューには数字しかないが、1CUC=25CUP(人民ペソ)と差は大きいので、例えば街中カフェテリアで「ピザ 10」とあれば人民ペソ建て(50円)とわかるし、外国人が多いお洒落なレストランで「ピザ 3」とあればCUC建て(375円)だ。
CUCからCUPへの両替は両替所CADECAで可能。
またCUP建てメニューが掲示された店舗で「CUC支払いでもいいか」と聞いてOKと言われると、おつりはCUPでもらうことになる(1CUC=25CUPで計算してくれる)
ハバナ、バラデロ、トリニダー以外の街を訪れる場合は、地元通貨のCUP支払いで食事する機会も増えるので、どこかで少し換金しておくといいかもしれない。外国人の多いカフェでCUC1(125円)だった生ジュースが、街中のスタンドならCUP1~2(5~10円)で飲めたりもし、食事代もかなり安くなる。