西安(シーアン)といってもあまりピンとこない人でも「唐の都“長安”」と言えば、昔学んだ中国史を思い出すだろう。
日本でいうところの「京都」的な位置づけの歴史ある都市。
紀元前11世紀から10世紀にかけて、諸王朝の都がおかれていた。
唐の時代には、シルクロード経由で中央アジアなどから多くの人や物が集まり国際都市として発展した。日本からも遣唐使が訪れている。
そんな歴史から始皇陵はじめ多数の史跡があり、多くの観光客が訪れる一大観光都市となっている。
同時に西安はシルクロードの起点でもある。
昔、高僧や商人がここからインドやペルシャに向かったように、今日の旅行者も、ここから鉄路でシルクロードの旅を始める人が多い。
郊外に多数ある観光名所めぐりもいいが、日本の「平安京」のモデルともなった城壁に囲まれた街中をぶらぶら歩くのも楽しい。西安回民街には歩きながら食べ歩きできるグルメがいろいろあり、土産物屋の軒先には摩訶不思議なものもたくさん積まれている。
急激な開発で風景はどんどん変わっていっているようだが、それでも細い路地を歩いていると、地元の人ののんびりした生活も垣間見ることができる。
●参考情報