バスターミナルはかなり立派なところが多い。
大都市間を走る長距離バスや、近隣の町へのミニバスなど本数もたくさんあり、チケットも買いやすいし、乗りやすいと思う。
ただガイドブックなどを読むと、事故も結構多いらしい。
そのため、管理人が旅行した際には、ウルムチ─トルファン往復(トルファンの鉄道駅が街中から遠い)と、そもそも鉄道が走っていない、タクラマカン砂漠南側のルート(カシュガル→ホータン→ウルムチ)のみ、バスを使った。
ウルムチの南部バスターミナル(南郊客運站)の場合
市内の南のほうにある三屯碑(サントゥンベイ)が最寄のバス停。
ここは路線バスの終点にもなっているので行きやすい(自分はなぜか終点まで行かずに終わるバスに乗ってしまい戸惑ったけど)。
バスターミナル入り口付近は、タクシー運転手などの客引きがたくさん。
なかなか積極的で一瞬びっくりしてしまうが、ターミナル内に入っての営業活動はだめみたいで、狭い入り口をくぐって中に入るとなんとも静か。
チケット売り場の窓口上部に時刻表があるので、それで方面別の出発時間をチェックし、チケットを購入。
これはトルファン行きのチケット。
ウルムチ─トルファン間は20本ごとに便がでていて、料金は40元(約600円)。
クチャ行きなど長距離の場合には寝台バスがあり、寝台の上段か下段かで料金が異なる。
窓口と反対側の角に、X線による荷物チェック機が置かれた通路があり、そこに荷物を通してから、待合室に進む。行き先を書いた看板が立っており、その列に時間まで座って待つようになっている。
出発時間が近く、既にバスが到着している場合には、そのまま外にでてバスに乗り込む。
自分のバスがどれだかわからない場合は、バスの車掌さん・乗務員らしい人を適当に捕まえてチケットを見せると、「あのバスだ」と教えてくれる。ぎりぎりに乗り込むと、荷物を入れるスペースがなくてちょっと苦労することも。
その他の街のバスターミナル
≪トルファン≫
街の中心部はさほど広くないので、だいたいどこからでも歩いていける。
文化旅遊広場のすぐ脇にあり、隣接するホテル「交通賓館」は、値段も手頃でオススメ。
バスターミナルの中の売店で地図を売っている。
観光客の客引きが多く、日本語できる人も何人かいて一日ツアーを熱心に勧めてくる。
≪クチャ≫
天山路沿いで、歩いて「杏花商業歩行街」など市内中心部に行くことができる。バスターミナルの一角にある交通賓館は、1泊100元とお手頃料金なのに部屋にパソコンまで設置されていた。隣にあるレストランもおいしかった。
≪カシュガル≫
人民公園の東側にカシュガル地区バスターミナルが、解放北路をずっと北にいったところに国際バスターミナルがある。
ホータン行きのバスは、カシュガル地区バスターミナルからでている。
また、カシュガル地区バスターミナル内には、鉄道切符を買う窓口もある。
≪ホータン≫
和墨路にホータン地区バスターミナルと東郊バスターミナルがある。
ホータン地区バスターミナルのほうが大きく、カシュガル行き・ウルムチ行きの寝台バスなどはここからでている。
寝台バス
日本では見ることがないが、中国では一般的な「寝台バス」。
自分は、ホータンからウルムチまでの区間を、寝台バスに丸一日くらいかけて乗った。
ベッドは二段で、両窓際と中央の3列。
上段より下段のほうが、料金が少し高くなっている。
決して広くはなく、身長155cmの自分でちょうどぴったりくらいの長さ。ベッドの上に座ると、頭が天井につくかつかないかといった状態で、長身の男性だと、やや狭苦しい状況だと思う。
トイレ休憩は結構頻繁にあり(2時間に1度くらい)、夜は夕食で1時間くらいの休憩もあった。
大きな荷物はバスの下の荷物入れに預けるが、それ以外の手荷物は、ベッドのマットの下に物を入れられるスペースがありそこに格納した。
長時間ベッドの上というのはやはり疲れるが、思っていたよりもずっと快適だった。
ちなみに、休憩時のトイレは・・・なんともひどい状況だった(完全に露天の場所も一度あった)。長距離バスに乗る場合には、極力トイレ回数を少なくできるようしておきたい。