島国日本から周辺国へのフェリー航路は、実は結構ある。博多の企業が、忘年会で焼肉を食べに船で釜山・・・という話は有名だけど、他にロシアとか中国へ渡る定期航路がある。
学生時代から気になっていた中国への航路。
せっかくなんで、次に中国へ行く時には、大阪から船で上海へ行ってみたい。
関西方面から4つの航路
残念なことに、横浜発というのは今はないみたいだ。
ガイドブックによると、下記の4航路。
新鑑真号 中日国際輪 渡有限公司 | 大阪 or神戸 | 上海 | 火12:00出港 木8:30~12:00着 | 2等:20,000円 1等:25,000円 特別室:40,000円 貴賓室:100,000円(2名) |
蘇州号 上海フェリー | 大阪 | 上海 | 金12:00出港 日9:00~16:00着 | 2等:20,000円~ 1等:25,000円 特等:37,000円~ 貴賓室:100,000円(2名) |
燕京号 チャイナエクス プレスライン | 神戸 | 天津 | 金11:30出港 日14:00着 | 2等:22,000円~ 1等:25,000円~ 特1等:28,000円~ 特別室:70,000円(2名) |
ゆうとぴあ号 オリエントフェリー | 下関 | 青島 | 水・土13:00出港 翌日16:00着 | 2等:15,000円~ 1等:19,000円 特等:25,000円 スイート:60,000円(2名) |
・片道料金(往復だと割引がある)
・燕京号はオフシーズン(7/2~9/28を除く)の運賃
・その他、学生割引などがある
・正確な運賃やスケジュールは、各会社の公式サイトでご確認ください(上記は間違っている可能性もあります)
所要時間は丸2日
到着時間は、日によってちょっと違うものの、
新鑑真号は、火曜日の12:00に出港して、到着するのが木曜日の8:30~12:00頃。その他、蘇州号や燕京号も、だいたい丸2日だ。
飛行機であれば、関西空港─上海は2時間~2時間半なので、かなり時間がかかる。
ただ、のんびり船旅ってのも、毎回は飽きるけど、たまには面白いかなと。
(・・・と書きつつ、自分が経験した最長は、東京─四国の丸1日ちょいだけ)
飛行機と比べ、特別安いわけではない
今、航空料金がかなり安くなっているので、正直、「船の方がすごく安い」というわけではない。
新鑑真号だと、2等で片道20,000円、往復で30,000円。
大阪・神戸周辺の人ならいいが、自分の場合、これにさらに東京─大阪間の新幹線代(もしくは高速バス代)の26,000円が乗っかってくるので、航空料金が往復60,000円くらいだとすると、ほとんど違いがなくなる。
二等船室ってどんな感じ?
新鑑真号の公式サイトに、各等級の部屋の写真がある。
二等は、和室の方は広い部屋にお布団がずらり並んでいて、洋室のほうは二段ベッドになっている。
料金一緒なのが不思議だが、洋室のほうがカーテンもついていていいなあ。
ちなみに「一等洋室」と「二等洋室」は、あまり違いが感じられない。
面白いなあと思ったのが、その他の設備。
ゲームコーナーに麻雀室、卓球室、カラオケダンスホールまでついている。
どこも、合宿所とかにくっついているような感じだが、楽しそう。
チケットの購入方法
新鑑真号については、このページにすべて詳しく書かれている。
電話で直接申し込んでもいいし、JTBや近ツリなどの旅行代理店でも買える。
往復で買った場合、復路(帰りの分)がオープンにでき(←何日の便に乗って帰ってくるかは、現地で決められる)、一度予約した便も、24時間前までの申し出で、一回に限り、一ヶ月以内の船便に変更できるとのこと(一応「特別な事情がある場合」となっているが)。
船で行く?飛行機で行く?
ゆったり船旅は、一度体験してみたい。
ただ、行き先がシルクロードとなると、大阪─上海の時間がかかるだけでなく、今度、上海から西安までの鉄道旅もかなりの時間がかかってしまう。
空海かよ!阿倍仲麻呂かよ!
(まあ、彼らは鉄道じゃなくて、馬か徒歩だと思うけど)
それはそれで、その分旅程を伸ばせばいいだけとも言えるが、むしろ、西安に直接飛行機で降り立って、シルクロードをゆっくりまわったほうが有意義か。
船旅は、上海を中心に、華中・華南をまわる旅行の時に使ったほうがいいのか。
うーん・・・悩む。
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