仕事の関係上、1週間以上の海外旅行えは、途中でメール送受信ができないと厳しい管理人。
それ以上に、普段ネットにどっぷり浸かった生活をしていて、ブログを更新しないと落ち着かないということもあり、今回も999gのモバイルノートパソコン「Let's Note R3」を持参した。
出発前準備
1.持っていくパソコンのバックアップ
海外旅行では、日常生活以上にパソコンを故障させてしまう確率は高い。実際自分は、カシュガルで一部物理的に破損させてしまった。しっかりバックアップをとっていこう。またセキュリティ上、漏洩するとまずい仕事関係のファイルなど、中に残っていない状態が好ましいと思う。
自分は持っていったのがメインパソコンではなかったので、中身はほぼ空の状態だった。
2.WEBメールを利用できるようにしておく
持参したパソコンのメールソフトを使ってメール送受信していれば問題ないが、万が一壊れたり、自分のパソコンをネット接続できない場合には、インターネットカフェやホテルのビジネスセンターのパソコンを利用することになる。ちゃんとログインIDとパスワードを確認し、WEBメールも使えるようにしておこう。
ちなみに自分は、海外旅行の前後には、パスワードを念のため変更するようにしている。
3.参考サイトなどブックマークしておく
現地でも参考にする可能性のある旅行記や情報サイトなどは、すぐまた閲覧できるようブックマークしておく。インターネットカフェ利用の可能性も大きいようだったら、オンラインブックマークサービスを利用したり、ポータルサイトのマイページ(自分用にカスタマイズできるページ)の機能を使って、リンク一覧を作っておいたりすると便利だ。
また、Internet Explorerなどブラウザには、お気に入りをエクスポートする機能がある。
オンラインブックマークはあまり使いたくないという人は、お気に入りをひとつのHTMLファイルにエクスポートしておいて、それをメモリスティックなどに入れて持ち歩くと、何かと便利。
4.長期間留守する場合は、メール自動返信の設定も
長期間の旅行で、メールにもしばらく返信できないことが予想される場合には、プロバイダにより、届いたメールに自動で返信をしてくれる設定にしておくこともできる。「旅行のため、XX月XX日まで留守しております。大変申し訳ありませんが・・・」など、いつまで不在なのかわかるような文面にしておくといいだろう。
メーリングリストなどにたくさん参加している場合には、つど送信者に自動返信してしまったりもするので、そのあたりは注意が必要。
また、メールサーバの容量があまり大きくなく、かつサイズの大きな添付ファイル付きメールが届いたりすると、途中で「サーバ容量オーバー」理由でメールが届かなくなることもある。そうした事態が予想される場合には、出発前に余分なメールマガジンを停止したり、メールサーバ容量を増やしたりするなど、対処をしておこう(最近は、どのプロバイダもメールサーバ容量大きいので、基本的には心配しなくて大丈夫だと思うけど)
5.現地からダイヤルアップ接続する準備
部屋にLANケーブルがでていて、高速インターネット接続できるホテルも多いので、あまりダイヤルアップ接続するニーズはないと思うが念のため。大手プロバイダの場合、海外ローミングサービスが用意されている。
●Yahoo! BB海外ローミング
●OCNローミングサービス
●@niftyモバイル接続サービス(21円/分他)
●So-net海外ローミングサービス
●ASAHIネット海外接続
●hi-ho海外接続サービス
ただ自分の場合、中国国内で@niftyのローミング用アクセスポイントに接続しようとしたものの、うまくいかなかった。もしかしたら、アクセスポイント一覧が古かったのかもしれないが、次回旅行時にもう一度挑戦してみようと思う。
ホテルの部屋でインターネット接続
星付きホテルだと、かなりの割合で、部屋にインターネット環境が整っているようだ。
2007年に自分が宿泊したホテルの多くは、有線LANが部屋に通っていて、フロントや各階の服務員に頼んでLANケーブルを借り、持参したパソコンにつないで高速インターネットを利用することができた。
インターネットが有料となっていたのは一箇所で、ウルムチの「益天洋商務酒店」。
1日20元(約300円)だった。
また、部屋にパソコンが最初から備え付けられるホテルもあった。
ガイドブックに「インターネット利用可」とあったけど、実際に行ってみたら使えず・・・というホテルも2箇所。
カシュガルホテルと和田賓館。
回線スピードは図りそびれたが、場所によっては、やや遅い印象がある。
普通にメールを見たり、WEBサイトを閲覧している分には特にストレスなかったが、画像ファイルの大量アップロードなどしている際には、けっこう時間がかかった。もしかしたら時間帯かもしれない。
ただ、頻繁に接続が切れて・・・といったようなことはなく、普通に使う分にはまったく問題ない。
問題といえるのはひとつ。
中国から、自分のブログのコメント欄にコメント投稿することができなかった。
これは、スパムコメントやスパムトラックバックが多いという理由で、ブログサービス提供事業者側が、中国からのコメントやトラックバックを遮断しているためだ。ブログのコメント以外にも、もしかしたら同じような理由で、利用できないものがあるかもしれない。
インターネットカフェ
ウルムチ、クチャ、カシュガル、ホータン、西安など、街中にたくさんのインターネットカフェがある。
ただ、最初はどれがインターネットカフェか、よくわからないと思う。
↑この看板がそう。「●●」と書く。
日本もそうだが、通常1階に入っていることはなく、雑居ビルの2階や3階、あるいは地下フロアなどにある。
座席と座席の間に仕切りがなく、向かい合わせにテーブルが何列も並べられていて、そこに液晶ディスプレイがずらり並んでいるのが一般的。ヘッドセットとWEBカメラがついていて、ゲームをしたり映画を見たりしているのか、ヘッドフォン装着率は高い。
午前中は閑散としているが、午後や夜訪れると、若い人たち中心に大勢が詰め掛けていて、主にオンラインゲームで遊んでいる。静かなゲームセンターといった雰囲気でもあり(ヘッドホンをしているので音はもれない)、最初見たときはその風景にちょっとびっくりするだろう。
料金は1時間3~4元前後のところが多かった。
日本同様、取り締まりもあるのか、最初の利用時にカードを作らされるところもある。また最初に10元程度のデポジットを払わないといけないお店もあった。
日本語サイトも問題なく見ることができるが、日本語入力ができないので、基本的には「メールを読むだけ」「ネット巡回するだけ」になる。Global IMEをダウンロードして、日本語入力できるようにするという方法もあるが、店員さんに許可を取るのは面倒そうな気がする。
●中国インターネットカフェ事情
●山谷剛史の「アジアン・アイティー」:中国ネットカフェの“デンジャラス”な宿泊事情
●山谷剛史の「アジアン・アイティー」:中国政府が“ネットカフェPC”に求めるスペックとは (1/2)
駅やバスターミナル周辺のビルにインターネットカフェが入っていることもある。
事前にチケットを買う際にチェックしておき、出発までの時間が余った場合や夜遅い時間の出発の際などに利用してもいいだろう。
<持参パソコンの利用について>
自分は、持参パソコンがあるので、それを接続させてもらいたかったんだけど、ほとんどの店で「それはできない」と即断られた。またいくつかの店では許可をもらえたものの、単純にネットワークに接続しただけではインターネット利用はできない仕組みになっていた。どちらにしても、店員さんが全く英語話せないところがほとんどだったので、説明も交渉も、なかなか大変。
「インターネットカフェで持参パソコン使えたらラッキー」
くらいに考えておいたほうがいいと思う。
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海外でインターネットを利用するための各種情報を集めたサイトもある。