若い人だけでなく、結構いい年したおじさんたちなどが集まって、真剣に携帯を売買している風景がどの町でも見られた。種類が多いせいか、あるいは新品が高いせいか、中古の携帯の売買がかなり活発に行われているようだ。
SIMカードを抜き差しすれば、すぐ携帯機種変更ができるらしい。
中古携帯のマーケットは、たいてい繁華街のど真ん中あたりだが、和田でもそうで、やはり繁華街の真ん中の交差点近くだった。
歩道でも、たくさんの人が群がって、立ったまま売買していたが、屋内も賑やか。「手机市場」の「手机」は携帯電話のことだ。
少し暗めの店内。
ショーケースの中で、携帯がぴかぴか反射していた。
モトローラなど中心に、種類豊富。
折りたたみ式ではないもののほうが多く、日本の携帯よりもずっと小さなものが多かった。
もちろん、中古中心ということで、最新トレンドではないかもしれないけど。
見ていると、ミュージックプレーヤーとしての機能、もしくは着信ミュージックが結構重視されているみたいで、あちこちで音楽を再生して、それを聞き比べたりしている。公園やバスの中でも、どこかで音楽が流れているので「なんだ?」と思ってまわりを見回すと、男性が携帯で音楽を流し、彼女と二人、仲良くそれを聞いているというカップルを発見した。
「バスの中で流すか!?」
とか思ったけど、そのあたり、日本みたいに口うるさく言われないようで、別にまわりの人も迷惑顔などはしていなかった。着メロを何曲も流してどれにしようか検討している人もよくいた(それもバスの中とかなので、不慣れな自分は、妙に気になって仕方なかったんだけど)。
真剣です。
めちゃめちゃ真剣です!
> 続く