階段をのぼっていったところの右手に、レストランがあった。ツアーに昼食代金が含まれているようで、参加者はここでお昼をいただく。
遊覧船で一緒だった若い女性3人組と、恰幅のいい男性が一緒の丸テーブルになった。
男性は突然日本語で話しかけてきてびっくり。なんでも今はブラジルに住んでいて、久しぶりに中国に戻ってきたのだという。朝方以降、英語すらまったく通じない中で緊張しまくって動いていたので、たいした会話はしてないものの、妙~に感動してしまった。
料理のほうは、「ライスかヌードルか」とだけ聞かれ「ライス」と答えたらこれがでてきた。
とにかく人参がやたら入っている炒飯だ。
その後、ガイドに「3時半にバス集合」と念を押され、自由行動に。
朝、ひとり遅刻状態になってしまったので、今度遅れるわけにはいかない・・・と、早めに天池湖畔を離れ、ミニバス乗り場近辺のお土産売り場で時間をつぶすことにした。
まだ、旅程が長い自分、民族衣装とかには全く興味なく、「見るだけ~」。
いろいろ食べてみたいものもあったが、炒飯をたっぷり食べてしまったので、こちらも「見るだけ~」。やはり残せばよかったなと後悔しつつ。
唯一興味がわいたのが、この「ナン」。
ウイグル族の主食で、かなりおいしいらしい。
値段は一個5元。
まわりの人は、20元の羊肉湯(ヤンロンタン)とナンを注文し、スープにナンをつけながら食べたりしてるみたいだった。
ナンは、その場で焼いていた。
まず生地を力強く練って、丸く広げてゆく。
そして木製の型で、ぽんぽんぽんと模様をつけてゆく。
そこに、ゴマをたっぷりつける。
ゴマは、油のようなものが加えられてどろどろっとしたものになっていた。
それを、大きな丸くこんもりした台の上に乗っける。
そして、縁を成型。
ちょっとよくわからなかったが、たぶん粉を上からつけていたんだと思う。
そして、最後の台座ごと窯の中に入れて、勢いをつけて、窯内側の壁面にたたきつける。あの台はそのためのものだったみたいだ。
そして、焼けたころを見計らって、二本の串で取り出す。
焼きたてほくほくのナン!
ずっと撮影していたらムショウに食べたくなって、買っちゃいました。
丸いままかと思ったら、その場で包丁で切ってくれた。
油たっぷりで、ふわふわで香ばしく、ちょっと塩気もある味。
おいしい。
チャーハンも大量に食べていたのに、ついばくばくと食べてしまった。
残ったものを翌朝も食べたが、やはり焼き立てが一番♪
帰りがけに、入口のパネルを見たら、温度10度になっていた。
そりゃ寒いはずだ。
その後、再びバスに乗って、砂漠地帯みたいな荒涼とした風景の中、ウルムチ市内に戻ってきた。
言葉はまったく通じなくてドキドキものだったけど(朝は一時どうなることかと焦りまくった)、それなりに楽しめた気がする天池ツアーだった。
> 続く