「カレル橋の撮影ベストスポットはどこか」
プラハ初日のディナーでは、既にプラハ取材を一通り終えた旅行ライターの方、チェコ二回目の方などもいたので、初チェコの私たちは彼らにアドバイスを求めました。時間帯によって混雑度合いも大きく違うし、朝と夕では太陽との位置関係で、撮影ベストスポットが変化するといった話も。
上の写真のように川沿いから撮る場合も、背景を緑の丘にするのか、それともプラハ城にするのかで変わってきます。
こちらは橋の上から撮影。
日中だと人びっしりで欄干すら見えなくなり、橋の上だか広場だかすら不明になるので、朝方早い時間がベストでしょう。
そしてもうひとつ。
橋の両端に建ち、都市にとって生命線ともなる橋を防御してきた「橋塔」に登って撮るというもの。
これはむしろ、橋の上が観光客で埋め尽くされている時間帯のほうが面白い絵になるのでは。
そんな話もあったので、朝の散策の後、昼間に再び訪れてみました。
朝とは打って変わって大賑わいのカレル橋のたもと。
5月中旬とは思えない焼けつくような日差しと高い気温で、上着を着ている人はほぼおらず、半そでやタンクトップの人も。私は薄手コートまで持参してしまいましたが、完全なるお荷物状態。むしろ日焼け対策をしっかり考えてくるべきでした。
さっそく橋塔に登ります。
入り口がちょっと狭い・・・。
階段の途中にも窓があり、外の風景を見ることができます。
高くなるにつれ、見える景色がどんどん変化してゆくのは楽しいもの。
橋の上を歩いていた時には見えていなかった、プラハ城の横に長い建物も見えてきました。建物の屋根がすべて同じ色の瓦となっていることもよくわかります。
もう少しで塔の最上部かなというところで、チケット売り場が。
ここまでは無料ですが、展望ルームに行くには90コルネが必要となります。
ちなみに階段はこんな感じ。
ゆっくり登ればそれほど大変ではないと思いますが、少々狭苦しいので、人によってはそちらのほうが心理的負担かもしれません。
そしてたどり着いた最上部の部屋。
窓沿いにはベンチのようなものも作られています。
昔の人もここからカレル橋を鑑賞していたのでしょうか・・・。いやきっと見張り役の人のためかもしれませんね。
東西ヨーロッパをつなぐカレル橋。
何度も洪水で橋を破壊され寸断されたプラハ。カール4世の命令によって1357年に建築が始まったこの強固な石橋は、完成まで60年近くの歳月が投じられたそうです。一体どれだけの人がかかわったのか、想像もできません。でもその甲斐あり、600年もの間プラハの発展を支え続けてきたのです。
ちなみに歩いている時はまっすぐかと思ったのですが、上から見てみると少し曲がっているようにも。
プラハ城の全容もここからよく見えます。
「タイムスリップしたかのような風景」と表現することがありますが、これがまさにそう。
高台のお城。
その中央にそびえる大聖堂の尖塔。
川辺からお城にかけての斜面にびっしり立ち並ぶ建物のオレンジ色の屋根瓦。
その間にも教会の屋根が見えています。
なんと絵になる美しい街なのでしょう、プラハは。
ずっと窓ガラス越しに撮影していたのですが、途中でふと階段の存在に気付きました。
もう一段、高いところに上がれるようです。
行ってみると・・・
なんと屋上に出てきました!
といっても、かなり細い通路です。
塔自体は正方形に近い形をしているのですが、最上部には三角形に尖った屋根のようなものが作られているので、屋上は歩ける場所が非常に限られているのです。
それでも屋外から直接街の風景を眺めることができるのはうれしいですね。
高所恐怖症の人にはとても耐えられない場所ですが。
見えている建物の名前解説板もありました。
ぐるり回り込んでカレル橋側へ。
こんな場所もアーチ形になっていて装飾が施されています。
これは絶景!!!
朝にやってきた時は、カレル橋を渡って対岸に行き、そこから坂道を登ってプラハ城まで行き、降りてきたところからトラムに乗って旧市街に戻ったのです。その道のりも一望できます。昼間に少し時間があったので、悩んだ末この橋塔に登ることにしたのですが、その決定は間違いではありませんでした。
だってこんな風景を見ることができたのですから。
チェコのカレル橋に行きたくなる良記事でした!どの景観撮っても絵になるって最高ですね!!(‘A’)ノ