プラハのトラム(路面電車)

チェコの首都プラハは石畳の通りが広範囲にわたって広がる街です。
そしてその上を走っているのがトラム(路面電車)。

日本ではどんどん廃止されていった路面電車。東京で残っているのは都電荒川線と東急世田谷線ですが、実際に車が走る道路上を走っているのは都電荒川線の一部だけ。それ以外は一般の鉄道同様、専用軌道を走行しているため、こういった風景は王子駅前など一部でしか見ることができません。

びっくりしたのは、車両が非常に新しくスタイリッシュなデザインとなっていること。
都電荒川線も、そして長崎市内の路面電車も、むしろレトロで昔ながらの角ばった形の車両なので、路面電車はそういうものかと思い込んでしまっていました。

扉も開閉ボタンを押すとすっと開きます。

といっても、同じ路線を、もう少し年季入っていそうな車両も走っています。
先頭の路線番号・行先表示も、電光掲示板ではありません。

プラハでは他に「レトロトラム」というのに乗れる場所もあるそうです。
今回のチェコ取材ツアーで同行メンバーのひとりだった、東欧に詳しい新田さんが記事に書いています。

●チェコ・プラハでレトロトラムに乗車! 100年前のかわいい車両に乗る方法 | TRIP’S(トリップス)

現存する日本の路面電車は、ある程度道幅のあるところに軌道が敷かれているものが大半ですが、至る所路面電車だらけのプラハでは、片側一車線の道にもしっかり軌道が走っており、車もそれを避けては走れません。石畳の道ということもあり、プラハの車はタイヤすり減るの早いんだろうなあ。バイクなどもちょっとテクニック必要な気がします。

トラムの停留場は、バス停と同じような作り。
どの路線のトラムがくるか、番号で示されています。

ガイドブックの地図にも、またツーリストインフォメーションなどでもらえる地図にも、トラム路線番号が書き込まれていますので、それを見て目的地に向かいそうなトラムを探して乗ります。

●Prague tram

ここにPDFの路線図もありました。
通常の地図と一体化しているほうが見やすい気がしますが、補助でこれも持参するといいかもしれません。

プラハは30分・90分の乗り降りし放題なので、直接行くトラムがなくても、途中で乗り継げば大丈夫。
かなり頻繁にやってくるので、待ち時間もちょっとで済みます。

私も、二日目の半日市内観光の大半は、トラムで移動しました。
歩いて回るのもいいですが、慣れない石畳ゆえ、歩き過ぎは足首の疲弊と筋肉痛を引き起こしてしまいますので。

車両の中も、すっきりしたデザイン。
バス同様、チケットを買ったばかりで初めて乗車する場合には、黄色いセルフ改札機で日時を印字する必要があります。

地下鉄・バス・トラム共通のチケット料金。
90分以内なら32コルナ、30分以内なら24コルナ。

他に24時間・72時間のチケットもあります。

一日観光するなら、途中でチケットを買う手間も省けますし、24時間110コルナのチケットがよさそげです。