カレル橋~観光客が少ない午前中の早い時間を狙って

ヴルタヴァ川にかかるプラハ市内唯一の橋。

・・・だったのは一昔前で、今はもちろん何基もの橋がかけられています。それでもやはり、プラハで橋といったらここ。

そう、「カレル橋」です。

●カレル橋(Wikipedia)

以前、世界遺産検定2級の勉強をしていた時に名前を覚えた「カレル橋」。実は神聖ローマ皇帝カール4世にちなんだ名前だったということは、今回初めて知りました。完成は1402年。

1841年までプラハ旧市街とその周囲をつなぐ唯一の橋であった。また、西欧と東欧の交易ルートとしてプラハが重要な地位を占めるようになった。最初は単に石橋、プラハ橋と呼ばれていたが1870年よりカレル橋と呼ばれるようになった。

「じゃあ、1841年(もしくはその翌年)に作られたプラハで2番目に歴史がある橋はどれだ?」

と思ったのですが、ちょっと確認できず。
その代わり、Flickrなどに公開されているプラハの橋の美しい写真を集めたこんなページを発見しました。

●The Bridges of Prague | Amusing Planet

日中は観光客で橋の上がびっしり埋まってしまうという話も聞いたので、朝食を食べてすぐホテルを出発。フロントの人に教えてもらった番号のバスに乗り、カレル橋少し手前まで行き、そこから川沿いを歩いて橋のたもとまで。

まずは橋の旧市街側の付け根に建つ、カール4世像とご対面。

カレル大学創立500周年記念に造られたそうで、台座には神学、法学、哲学、医学を表す4体の女性の寓意像。
・・・など詳しいことが下記の旅行記に書かれていました。

カレル橋の欄干の像についても解説があるので、行かれる人は事前に読んでおくといいと思います。

●『チェコ&ブダペストの旅2~早朝のカレル橋で』 [プラハ]のブログ・旅行記 by prinprinさん

橋の両端には、巨大な橋塔があります。
前日に見た、旧市街の火薬塔を思い出すようなずんぐりとした建物。

一番上まで登ることもでき、そこがカレル橋の人気撮影スポットにもなっています。
お昼頃、観光客が多い時間帯を狙って再訪し、写真も撮ったので、それはまた別途ご紹介しましょう。

橋塔の下をくぐればそこはカレル橋。
午前の早い時間帯に来たのはどうやら正解だったようです。

空いてる!!!よかった!!!

カレル橋の欄干にはそれぞれ15体ずつ、計30体の彫像が建てられています。思ったより大きくてびっくり。

すべて聖人の彫像で、橋が完成した後、かなり長い期間をかけて設置されていったとのこと。途中、川に沈んでしまったものや撤去されたものなどもあったようです。

ただでさえ重量のある石橋を、さらにこんなに重たくしなくても・・・などと無粋なことを考えてしまいますが、ひとつひとつの彫像は細部まで非常に細かくつくり込まれ、鑑賞のし甲斐があります。

ブロンズの十字架像。

国王によって拷問を受けて殺され、川から投げ捨てられたという聖ヤン・ネポムツキー。
その投げ捨てられたポイントに設置されているのがこれ。

欄干の十字架と浮彫された聖ヤン・ネポムツキーを触ると聖人のご加護があるとかないとかで・・・

ピカピカに。

聖ヤン・ネポムツキーのブロンズ像もあり、そちらの台座の一部も同じ理由でピカピカ輝いていました。

そうして彫像を順番に眺めながら、気付けば対岸の橋塔の近くまで。

右奥の丘の上に立つプラハ城も見えてきました。

旧市街側をローアングルで。

旅行専門のライターの方から前日夜に教えてもらったのですが、カレル橋をどこから撮るのがベストかはやはり時間帯によるとのこと。ただあえて逆行で撮るのも面白いかもしれませんね。

牢の中に閉じ込められたキリスト教徒と、それを覗き込むトルコ人と犬。上には三人の聖人。
手前にいるのは、スマホに夢中で、カメラ構えて写真撮りたそうにしている自分になかなか気づいてくれない観光客女性(いや、いいんですけど別に)。

そうして橋を渡り終えるとマラー・ストラナ地区。
旧市街だけでなく、こちらにも歴史感じさせる街並みが広がっています。