プルゼニュ市内散策~シナゴーグ・バーソロミュー大聖堂

今回のチェコツアーのハイライトのひとつが「プルゼニュ」。
チェコ西部にあるボヘミア地方の街で、日本でもっとも飲まれている「ピルスナービール」誕生の地でもあります。

ということで、もちろんメインは元祖ピルスナーである「ピルスナーウルケル」のビール工場見学なのですが、その前に街歩きを楽しみました。

まずはこのメルヘンな雰囲気もある建物。
赤い玉ねぎのようなものがついた塔が両脇にありますが、建物上部中央、そして塔の先端のダビデの星でおわかりでしょう。

シナゴーグ、それもチェコ最大、ヨーロッパで二番目、世界では三番目に大きなシナゴーグとのこと。

プラハにもシナゴーグが建ち並ぶユダヤ人地区がありますが、ここプルゼニュにも相当な規模のユダヤ人コミュニティが存在していたのでしょう。チェコ全体では戦前9万人以上のユダヤ人が暮らしており、そのうち7万人以上が収容所へ送られ大半が虐殺されています。

今回は立ち寄りませんでしたが、建物内の見学もでき、普段はコンサートなどで使われているとのこと。

プラハ同様、石畳の道をトラムがひっきりなしに走っています。

街の中心にあるのが共和国広場。
その中央には1320年から1470年にかけて建築された聖バルトロミェイ大聖堂がそびえたちます。

こちらも今回は外から見るだけでしたが、左側の塔の中は階段で上まで登れるようになっており、そこから市内を一望できるとのこと。

この広場を四角く取り囲む建物群にも長い歴史があります。
司教の住まいだった建物、市庁舎など。

ここで一泊できるのであれば、街歩きの現地ツアーに参加してみるのもよさそうです。

聖バルトロミェイ大聖堂の角の柵の前に人が群がっていました。
見に行くと、金属製の柵に取り付けられているのは天使の顔と羽。

そのうち、もっともふっくらした顔の天使をなでるといいことがあるということで、皆が触っていたのですが、触られ過ぎてもはやふっくらどころじゃありません。完全につるつるの、元の顔もわからない状態になっていました。可哀そうに。

ちなみに天使というとベビーフェイスの愛らしい顔を想像しますが・・・

これはちょっと、おっさん顔。しかもちょっと怖い。

共和国広場には、比較的最近作られた巨大なアート作品も展示されています。これは確か犬だったかと。どのあたりが犬なのかとかは聞かないでください。他にラクダというのもありました。

歴史的な建物にぐるり囲まれたこの広場にこうした現代アートを、しかもかなりインパクトあるサイズのものを置いてしまうというところにちょっとびっくり。他の街でも街中のいたるところにアートを取り込もうとしている話をガイドの方から伺いましたが、古い建造物や街並みを保存しつつ、同時に新しい街づくりもしてゆくアグレッシブさとバランスを感じます。

この後、そのまま徒歩でマリオネット博物館と、ピルスナーウルケルのビール工場見学に向かったのですが、長くなってしまうのでそちらは別記事で。