
チェコと言えばマリオネット。
・・・と言うことは、今回実は初めて知ったのですが、人形劇がとても盛んな国だそうで、その歴史は17世紀にまでさかのぼるとのこと。詳しい話は下記記事にあります。
●王の道のマリオネット劇場とチェコピエロ – ゆめのりょけん
18世紀から19世紀にかけて、チェコがオーストリア・ハプスブルグ家に支配されるようになってから、都市部ではドイツ語の使用が強制されていました。
しかし、人形劇ではチェコ語の使用が認められていたため、チェコの人々は人形劇をチェコ語を守る砦としてとらえ、盛んに人形劇が演じられるようになります。いわば、チェコのアイデンティティを守り、チェコの文化の命綱となったのが人形劇。
チェコのマリオネットの基本は木彫りで、一点ものの芸術作品。
その作者のひとりが「チェコ現代人形劇の父」とも呼ばれ、プルゼニュの劇場で舞台デザイナーをしていたこともあるヨゼフ・スクーパ氏です。
このマリオネット博物館は、それほど大きな建物ではありませんが、18世紀から今に至るマリオネットの数々が展示されています。
木を彫って身体の丸みを帯びさせながら仕上げてゆく制作過程がよくわかるこんな展示も。
実際に人が操るわけではないのですが、電気仕掛けで、さまざまな民族衣装のマリオネットたちが順番に登場しては身体を動かしてゆくシアターも。
なんとサムライと思われる人形まで。
体験ができる部屋も。
ここは舞台が作られ、実際に、触って動かしてもいいマリオネットが多数置かれています。
私も試しにいじってみましたが、なかなか思うように手足を動かすことができません。
機会があったら、本場の人形劇を生で見てみたいものです。
博物館の入り口では、こんなかわいらしいマリオネットも販売されていました。
価格も315コルナ・585コルナと手ごろで、それほど大きくないので、お土産にも喜ばれそうです。
玄関やキッチン、リビングなどの壁に飾っておくようでも素敵かもしれません。