チェコと言えば「ピルスナービール誕生の地」で、ビールの国ですが、実はワインだって凄いんです。
チェコワインが主に作られているのは、東部のモラヴィア地方。なだらかな丘陵地帯が広がり、日照時間の長い丘には広大なぶどう畑がどこまでも続く風景は、思わず写真を何枚も撮りたくなってしまいます。
チェコワイン。
日本ではほとんどなじみもありませんが、国際的なコンテストでも入賞し、その実力が認められてきているとのこと。
●Czech Republic – モラビア、ボヘミアワインが昨年の国際的なコぺティションで500メダルを獲得
今回訪れたのは、国際的にも評価が高い「SONBERK(ソンベルク)」というワイナリー。
ミクロフの近くには、やはりワイン・ツーリストのアイテラリーに欠けてはならない場所、パーラヴァ丘陵があります。ここからはモラヴィアを代表する風景の全景を眺めることができるのですが、それだけでもここに足を運ぶ価値は十分あります。その風景の中心を占めているのが、既に13世紀から存在するユニークな歴史的葡萄園・ソンベルクです。ここで作られたワインは、女帝マリア・テレジアの宮廷まで届けられていました。この伝統を受け継ぎ、且つモダンな要素を取り入れて、2003年に設立された当地のワイナリーは、チェコのベスト・ワイナリーに選ばれています。建築物の傑作ともいえるその新館は、パーラヴァ丘陵の麓に広がる美しい自然に完璧に融合しています。このワイナリーは、その葡萄園でとれた葡萄のみを使用、最高品質の白ワインを生み出しています。
●Czech Republic – Places that Wine Lovers Must Visit in the Czech Republic
場所はブルノから南に40キロほど。
ミクロフや、世界遺産にも登録されているレドニツェ・ヴァルチツェなど、オーストリアとの国境近くの街へ行く途中にあります。
広いワイン畑の中に突如現れるモダンな建物、それが歴史あるワイナリー・ソンベルクです。観光客向けに開放されており、ブドウ畑や内部の見学、そして試飲もできます。Googleストリートビューを見ると、建物と周辺の景色を同時に体験できます。
360度ぐるり回転させ、建物に近付き、さらには建物内に入っていくこともできますので、ぜひ試してみてください。
木を惜しげなく使って作られた、低層の大きな建物。
建物内部は密閉されておらず、外の空気が出入りする構造になっているようです。
数々のコンテストで受賞した、その証が壁一面に。
まずは味わってくださいと、白ワインが注がれたグラスが配られました。
「それではブドウ畑に」
えっと、まだ飲み終わってないんですけど・・・と思ったら、グラス持参でいいとのこと。
遠慮なく。
ぶどう畑を眺めながらワインを飲むなんて、サントリーの甲府のワイナリー見学に訪れた時以来です。
山の斜面がメインの甲府と違い、ここはもっと緩やかな丘なので、遠くまで見渡せます。南側には大きな湖と山も。
ワイナリーのすぐ近くは、見学に訪れた観光客向けのスペースになっており、さまざまな品種のぶどうが植えられ、案内板も設置されています。なるべく自然の状態でぶどうを育てるということで、周囲には雑草も結構生えていました。
ぶどうは、毎年冬になると葉を落として幹だけになってしまうため、その時期にみるとまるで枯れ木畑のようになっていますが、春から新しい枝と葉を伸ばし、きらきらと輝き始めます。果実としてのぶどうはまだこんな状態ですが、ぐんぐん伸びる新緑が楽しめるのがこの時期。しっかりつるが巻き付いているのも確認できました。
日照時間がとても長く、ぶどう作りに適した土地であることなどスタッフの方から伺いました。
再び中に戻って、ソンベルクワインの特徴など。
2016年に「ベストワイナリー」にも選ばれたそう。
日本では同年、 「旅サラダ」というテレビ番組で紹介されたそうです。
何種類ものワインを試飲させてもらいました。
ガラス越しではありますが、近代的な設備を見学することもできます。
そしてもちろんワインの購入も。
しっかり包装してくれるので、スーツケースの中に入れて安心して持ち帰ることができます。
世界遺産レドニツェ・ヴァルチツェを訪れるためにタクシー・レンタカーなどを利用するなら、その途上で立ち寄ることもできますし、ワイナリー訪問は含まれていないようですが、ミクロフとその周辺の大草原を満喫できるこんなツアーもあります。
●緑の大海原モラヴィア大草原と巡礼地ミクロフを訪ねる癒しの旅<4月~10月/専用車/プラハ発ウィーン着・プラハ発着> | チェコ(チェコ)旅行の観光・オプショナルツアー予約 VELTRA