JR北鎌倉駅のすぐ裏手にある「北鎌倉隧道(緑の洞門)」は有名ですが(現在通行止め)、もうひとつのトンネルが少し北西方向に進んだところにあります。
白っぽい崖のくぼみに作られた赤い中華風ポータル。
ちょっとぼてっとしたところもかわいらしい感じですが、これが「好好洞(こうこうどう)トンネル」の入り口です。
場所は線路沿いの道。
すぐ近くに「権兵衛踏切」があります。
ちなみに北鎌倉駅の出口からここまでの間に通行止めの「北鎌倉隧道(緑の洞門)」があるので、ちょっとだけ回り込む必要があります。
踏切を渡って、駅方面に戻るように歩いていくと・・・
これです。
普通の線路沿いの細い道に唐突にこれが登場するこの非日常感。
このトンネルがすごいのが、
「個人が個人的に作ったトンネル」
ということだと思います。
●好好洞 - 鎌倉隧道めぐり - HETIMA DIARY
●歴史的景観のある北鎌倉「洞門山(どうもんやま)」幻の開発計画とは? - [はまれぽ.com] 横浜 川崎 湘南 神奈川県の地域情報サイト
門には「好好洞」「会席料理」などの文字が書かれている。地域の方に伺ったところ、このトンネルは「好好洞(こうこうどう)」トンネルと呼ばれ、このトンネルを潜っていった先に、以前10年くらい前に和食の会席料理店「好好亭」があったそうだ。このトンネルが掘られたのは戦時中のころのようだ。「好好亭」は元々別荘であり、そこから東京の学校へ通う娘さんのために父親(後の「好好亭」のご主人)が掘ったそうだ。
好好洞という名前も、成吉思汗(ジンギスカン)料理という表記も、そしてこの赤い門も、懐石料理の和食というより中華料理のお店なのではと思ってしまうのだが、実際に訪れたことある知人の話でも和食の店だったらしい。
中は素掘りのトンネル。
個人的に掘ったトンネルということだったので、もっと荒々しいものを想像していたが、左右対称の端正な形をしたトンネル。途中に照明も設置されている。
壁面を見ると、堀跡がくっきりと刻み込まれていて、機械を使わず手作業で掘削していったことがよくわかる。風化もせず残っているので、かなり固い地盤なのだろう。
さらに真ん中にはトンネルが。
これは戦時中に軍が掘ったものだそう。
反対側にも。
ブロックで封鎖した上に板がはめ込まれているので、窓みたいなものがあったのかもしれない。
あともうひとつ想像と違ったのは長さ。
もっと短い5~6メートルのものかと思ったらそんなことはなく、かなりの長さがある。
これが線路と反対側の開口部。
両側にもこもこと草が生えていてちょっとメルヘン。
ここをでると・・・
拍子抜けするほどの普通の住宅街。
六国見山のふもとで、立派なお屋敷も建つ。
ここを掘ったお店も今はなく、近隣の方が生活道路として使っているのだそう。
こちら側には特にポータルはなし。
再び今来た道を戻る。
線路に面した南側の開口部がまばゆい光を放つ。
トンネル自体より、赤いポータルのほうがちょっと小さく作られている。
・・・とその時。
おお、列車が!!!
この路線は過去何度か通っているんだけど、こんなトンネルの存在には全く気付いていませんでした。
北鎌倉駅からもすぐの場所なので、北鎌倉散策のついでにちょっと足を伸ばしてみてもいいと思う。
素掘りトンネルは、北鎌倉隧道もそうだが、いつまでも通れるとは限らない。通行止めにならないうち早めに見て通っておくのが吉。
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