ホテルのエレベーター

写真カイロには、非常に古い建物が多い。日本だと丸の内周辺でもほとんど見かけなくなってしまった大正・昭和初期の建物のように、外壁や窓周辺などに凝った装飾を施した立派なものがたくさんある。

で、「やっぱ古い建物が残っている街っていいよなあ」と見てる分にはいいのだが、中も古い。

エレベーターも古く、元々エレベーター用のシャフトが設計されている建物じゃないところに設置されているようだ。

自分が泊まったホテルはどこも、らせん階段の真ん中に鉄柱を立て、そこをエレベーターが上下するような仕組みになっていた。

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「エレベーターって、こんな簡単な仕組みで動くんだ~」

がちがちに管理整備されているエレベーターに慣れた日本人にとっては、ある種カルチャーショック。扉も手動で開け閉めするタイプだし、途中で止まっちゃうことも当たり前のようにあるし。

(きっと当たり前のように落下したりする事故も起きてるんだろうなあ/カイロタワーでも昔、エレベーター落下死亡事故が起きてるって言うし)

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エレベーター本体は木製が多い。
いつか底が抜けるんじゃないかと、自分は落下よりそっちのほうが怖かった。

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扉は手動で開け閉めする。
乗るときには、まず外の鉄の扉を開け、次に箱の木の扉を開けるのだが、最後の最後まで、つい「自動で開く」のを待ってしまっている自分がいた。