アベラ・エジプトの高級寝台列車

写真アレクサンドリアからカイロ・ルクソールを経てアスワンまで、アベラ・エジプト社の高級寝台列車が走っている。

昔は「ワゴン・リー」と呼ばれていたので、運行会社もしくは社名が途中で変わったのかな?

列車はすべて個室になっていて、ツアー客などの利用も多い。自分も昔エジプトに住んでいて、日本人ツアーのガイドをしていた時、何度も乗っていた。今回は初めての「自腹乗車」だ。

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チケットは、ラムセス駅の窓口で購入できるそうだが、時間ももったいなかったので、タハリール広場近くにあった旅行会社に依頼して、往復分とってもらった。価格は975ポンド。かなり高額だ。

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出発はラムセス駅。
鮮やかなブルーの装飾が美しい駅舎だった。

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非常~に読みにくいんだけど、これがアベラ・エジプトの寝台列車の価格表。

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こちらは普通列車。
列車番号や出発時間、料金が書かれているので、とりあえずそれをメモして、窓口に提示するというのが確実だと思う。

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こちらが窓口。
時間帯にもよると思うが、自分が訪れた夜はすいていた。

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これがホーム。
始発駅っぽさが、なんとなく旅気分を盛り上げてくれる。

車内で食べるためのお菓子や飲み物、新聞などを売るキヨスクもある。

ところが、寝台列車がどこから出発するのかがよくわからない。
さんざん探し回った後、駅員に聞いてみたら、この建物の外側のホームからの出発だった。

19時半にたどりついた時には既に列車は停車しており、20時ちょうどに出発。

その後30分ほどで、ギザ駅に到着。
ここからは、ツアー客がかなり乗り込んでくる。

確かにラムセス駅で乗車するよりも、団体向けだ。

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コンパートメントの中はこんな感じ。
二人用の席があり、まんなかにテーブル。

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席の前の扉を開けると、そこが洗面所になっている。

タオルやグラスも用意され、ホテル並みのサービスだ。

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カイロ中心部分はすぐに過ぎ、あっという間にのどかな農村的な風景になる。

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21時にはもう食事。

塩コショウでちょっと濃い目に味付けされた牛肉にフライドポテト。
茹でたポテトをサイコロ状にしたものにオリーブオイルとオリーブ。
マッシュポテト、レーズン入り炒めご飯、鳥の串焼き。
ヨーグルト、パン、オレンジ一個。

特においしいというわけでもないが、特別まずいということでもなく、完食。

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トレイに敷かれた紙には、追加料金を払って頼むことができるドリンクメニュー。
ビール14ポンド、ソフトドリンク3.5ポンド、ワインはは750mlボトルで50ポンドと、非常に高額だ。

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がまあ、なかなか他の場所では飲みにくいということもあり、サッカラビールを一本注文♪

ちなみに車両ごとに車掌がついていて、何か注文するときにはその人に頼む。
最初に多少のチップ代など払っておいてもいいと思う。

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食事が終わると、車掌さんがやってきて、すぐにベッドのセットアップ。
自分は、上と下どちらにすると聞かれ、せっかくなので上のベッドをだしてもらった。

ベッドに横たわりながら車窓の風景を眺めるのは最高だ。

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朝食はコーヒー(インスタントコーヒーは「ネスカフェ」と呼ばれている)にパン、チーズ、バターとジャムにオリーブ。

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そしてルクソールに到着。

・・・したのはいいけど、まだ暗いよ~!!!
(朝の5時台)