離れて暮らす高齢の親の見守りと遠隔サポートのため実家をDIYでスマートホーム化する方法

一人暮らし高齢者の“熱中症”を防ぐならSwitchBot温湿度計+スマートリモコンが最強!

6月にもかかわらず真夏日が続く今年。
毎年多くの高齢者が、エアコンのある家に住みながら熱中症で救急搬送されたり、時に命を落としたりしています。

他人事ではありません。

私も昨夏、なかなかエアコンをつけようとせず、時には厚手の布団にくるまって日中昼寝をする母に、「そんなことしてたら死んじゃうから!」と必死に訴えていました。実際、連絡が取れなくなって仕事早退して実家に向かったところ、ベッド下に倒れたままの母親を発見し、救急車を呼んだことも。

幸い命には別条ありませんでしたが、熱中症でした。

今年はSwitchBot温湿度計で実家の室温を管理

でも今年は、天気予報を見て「母はちゃんとエアコンをつけているだろうか」「熱中症でまた倒れたりしていないだろうか」とハラハラすることはありません。

なぜなら、SwitchBot温湿度計を導入しており、手元のスマホでリアルタイムな室温と推移がわかるからです。一定温度を越えたら通知がくる設定にもしているので、28度を越えたら電話をしてエアコンをつけるよう促します。

●リビングや寝室の室温を通知してくれる温湿度計

ちなみにSwitchBot温湿度計のデータを、インターネット経由で遠方からも確認できるようにするためには、スマートリモコン「SwitchBotハブミニ」も必要です。

スマートリモコンを使えば、エアコンを遠隔操作できる

高齢の親の熱中症防止なら、スマートリモコンも必須です。これがあれば、エアコンのリモコンを登録し、遠隔からでもアプリ操作で実家のエアコンのON-OFFができるからです。

「エアコンをつけて」

といっても、そもそも高齢者は「暑さ」を感じにくくなっています。私の母は脳疾患の影響もあり、暑さを感じないどころか汗もあまりかかなくなってしまいました。暑いと感じていない認知力が低下した人にいくら「エアコンをつけないと熱中症になるから危険」といっても、すぐ忘れちゃいます。

スマートリモコンがあれば、必要に応じてエアコンを遠隔操作して稼働させることができます。

●「SwitchBotハブミニ」導入で実家TV・エアコンを遠隔操作

私は毎回、親に電話しながら「今日はこの後もっと暑くなるから、今のうちにエアコンつけちゃったほうがいいよ。あ、でも今私のほうでできるからやっておくね」と言いながら、エアコンをONにしています。

これなら、急にエアコンがついて親を驚かせることもありませんし、親を不快な思いにさせることもありません。

その後も、スマホアプリで温湿度計の推移をチェックし続ければ、エアコンがちゃんと稼働して室温をさげていることを確認できます。

室温に応じてエアコンを自動的に稼働させる

そして連日暑い日が続く今は、室温が一定以上になったらエアコンを自動的に稼働させる設定にしました。

もちろん最新の高機能エアコンを買えばついている機能だと思いますが、残念ながら私の実家の古いエアコンはそんな賢くありません。それでもSwitchBotのスマートリモコン(ハブミニ)と温湿度計があれば実現します。

その設定はSwitchBotアプリの「シーン」で行います。もし夜中寝ている時間帯にも28度以上で稼働してしまうようなら、時間を「終日」ではなく「7:00~20:00」のように指定すればいいですし、デイケアで終日不在の日もあるなら、除外する曜日を指定することもできます。

また玄関にSwitchBot開閉センサーをとりつけているならそれと連動させることもできます。ただあまり複雑な設定にすると、意図しないイレギュラーなことが発生する可能性もあるので、なるべくシンプルなほうがいいでしょう。

親が止めてしまうことも前提に

「熱中症になるといけないから、なるべくエアコンをつけておくように」と繰り返し伝えても、親は忘れてしまいますし、「なぜエアコンがついているんだろう?」と思うと、止めてしまってそのままになります。

そんな時でも、「一定室温になったらアプリ通知がくる」「一定室温を越えたらエアコンが自動で稼働する」にしておけば安心です。

去年の夏の終わり、「エアコンエアコンってうるさい!放っておいてよ!」と親に逆切れされたことがあります。私が相当しつこく、そして時には恩着せがましく言ってしまったのでしょう。実際、親のエアコン問題で毎日イライラしていました。

「親が忘れないよう繰り返し伝えて行動を変える」

のは難しい上、自分も親もストレスを感じ、関係悪化にもつながりかねません。それより、IT技術に頼ってしまうのが一番です。

必要なのは、1,980円の「SwitchBot温湿度計」と、3,946円の「SwitchBotハブミニ」。あとインターネット環境はポケットWi-Fiサービスでも大丈夫ですし、契約している携帯キャリアでSIMカードを増設できるなら、それをモバイルルーターに刺して使うこともできます。

●リビングや寝室の室温を通知してくれる温湿度計
●「SwitchBotハブミニ」導入で実家TV・エアコンを遠隔操作

離れて暮らす高齢の親が熱中症にならないか心配な方は、ぜひ早めにご検討ください。