離れて暮らす高齢の親の見守りと遠隔サポートのため実家をDIYでスマートホーム化する方法

リビングや寝室の室温を通知してくれる温湿度計

リビングや寝室の室温を通知してくれる温湿度計

「猛暑日でもエアコンをつけず、熱中症になるお年寄り」

そんなニュースは見ていましたが、実際にこの夏、親が2度も家の中で熱中症となり、一度はベッド脇で倒れているのを発見し救急搬送となったことから、切実な課題となりました。

実家の室温を遠方でチェックでき、危険がある場合には通知してもらえる。そんな製品と活用法を紹介します。

INDEX

  1. 高齢者だけが住む家の温度管理は重要
  2. 「SwitchBot温湿度計」でできること
  3. 「SwitchBot温湿度計」の初期設定
  4. 活用法1 SwitchBotアプリで室温推移を確認
  5. 活用法2 アプリの通知機能を使う
  6. 活用法3 IFTTTで室温が一定以上の時にLINE通知
  7. 活用法4 室温が一定を越えたらエアコンをつける

高齢者だけが住む家の温度管理は重要

総務省消防庁の発表によると、熱中症で搬送される人の数は例年5万人前後。死亡数は最も多かった2010年で約1,700人、新型コロナ前の2019年で約1,200人。非常に多くの方が命を落としています。

熱中症というと、屋外で部活動をする高校生や、工事現場など屋外で働く人のイメージもありますが、実際には65歳以上の高齢者が半数以上となっており、特に死亡者は8割以上が高齢者です。

今まで「お年寄りは節電意識も高いし、自然の風が1番と思っていたりするからな」程度に思っていましたが、病気の影響もあり認知機能が低下した母を見ていると、そんなライトなものではありませんでした。

本人が暑さを全く感じていないのです。

それどころか日中気温28度超の日ですら寒いと言って厚手毛布にダウンの掛け布団にくるまり、閉め切った部屋で寝ていた結果、体温38度を超える高熱をだしてしまいました。

室温計をリビングテーブルに置き「室温28度を超えたらエアコンつけて」と繰り返し言っているのですが、本人が「暑い」と感じていないのではどうしようもないですよね。

遠隔で第三者が室温チェックし、電話でエアコンをつけるよう促すなり、遠隔操作をするなり、自動でオンにする設定にしなければ、一人暮らしの高齢者の熱中症を防ぐことはできません。

高齢者の見守りというと、転倒防止や食事、服薬などがメインですが、これだけ温暖化が進むと、室温管理も重要な項目になってきます。

「SwitchBot温湿度計」でできること

SwitchBot温湿度計は、単体で温湿度計として使えるだけではありません。同じシリーズのSwitchBotハブミニと組み合わせれば、遠隔での室温チェックはもちろんのこと、Alexaなどスマートスピーカーと連携させれば音声で室温確認もできます。また室温が一定を越えたらエアコンをONにしたり、LINE通知がくるようにすることなども可能です。

  • 机に置いたり冷蔵庫に磁石で貼るなど好きな場所に設置可能
  • スマホのアプリでリアルタイムに室温・湿度をチェックできる
  • AlexaやGoogle Homeなどスマートスピーカーと連携させ音声で室温チェック
  • 一定の室温になったらエアコンを自動でONにする
  • 一定の室温になったらLINEで通知されるようにする(IFTTTを活用)
  • 本体やアプリに記録された過去の温度・湿度の推移を確認する

最新のエアコンであれば、室温に応じて自動でON/OFFできるものもあると思いますが、今使っているエアコンにその機能がなくても同じことができる便利なアイテムなのです。

高齢者の場合、自動でエアコンがついても本人がリモコンで消してしまう場合もあります。そんな時でもLINE通知で室温30度超えになっていることを遠方の家族が把握できていれば、電話で状況を伝えるなり、近所の人やヘルパーさんにフォローしてもらうなりといったことも可能になります。

「SwitchBot温湿度計」の初期設定

初期設定はそれほど難しくありません。単4電池×2本を入れれば稼働開始します。

続いてスマホアプリ「SwitchBot」を立ち上げ、本体背面についているボタンを長押ししてBluetoothペアリングを行います。

アプリにスマートリモコン「SwitchBotハブミニ」が登録されていれば、「クラウドサービス有効化」ができます。

これを有効にしておけば、温湿度計のリアルタイムデータを外出先からチェックすることもできますし、Googleアシスタントなどのスマートスピーカーと連携させたり、「シーン」を設定し、室温トリガーにエアコンを稼働させたりLINE通知が来るような設定をすることもできるようになります。

活用法1 SwitchBotアプリで室温推移を確認

まずはアプリで室温推移を確認してみましょう。

クラウドサービス有効化されていれば、「SwitchBotハブミニ」を介してインターネット経由でデータを見ることができますので、外出時の家族や、遠方に住んでいる子供が実家の室温を確認することもできます。

これは千葉の実家の室温を、私が横浜の自宅から確認したデータです。

夜中に室温の山場があるのは、母親が夜寝られなくなり起きて暖房をつけていただろう言雄が推察されます。

またヘルパーさんから発熱しているという連絡をもらった時にも、このデータを確認すれば熱中症の可能性がないかどうかを探ることもできます。

活用法2 アプリの通知機能を使う

SwitchBotアプリの画面右上の設定ボタンを押すと、便利な機能を設定することができます。それが「アラート設定」。

「温度アラート」の両端の三角形をスライドさせることで、その範囲を越えた時にスマホで通知がでるようにするというものです。

例えば下限を10度、上限を28度などとし、それより下がったり上がっている時には通知がでるように設定することができます。

活用法3 IFTTTで室温が一定以上の時にLINE通知

さらにIFTTT(イフト)を組み合わせれば、もっと高度なこともできます。例えば一定以上の室温になったらLINEで通知を飛ばすなどです。

LINE通知先は個人アカウントの他、LINEグループ宛にもできますので、遠方に住む兄弟姉妹など複数人で見守るのにも適しています。

活用法4 室温が一定を越えたらエアコンをつける

そして自動化もできます。

アプリSwitchBotの「シーン」画面を開き、一定温度を越えたらエアコンをつけるよう設定をします。

これは事前に「SwitchBotハブミニ」にエアコンを登録しておく必要があります。

曜日・時間も条件として設定することができますので、例えば冬であれば、夜中就寝中に室温が下がったとしても、その場合には暖房を稼働させないようにすることもできます。

これだけのことができて、価格はわずか1,980円。

エアコン連携や通知にはSwitchBotハブミニ(3,980円)も必要ですが、両方でも6,000円弱。

熱中症による救急搬送や不幸な結果を防ぐ効果も大。

真夏に気温があがるたび「一人で暮らす母親が暑い部屋で過ごしていないか」やきもきする必要がなくなり、アプリで客観的なデータを確認し、電話をしたりエアコンをつけたりすることができるのなら安いものです。