イスラム地区散策~スルタン・ハサンモスクとリファーイモスク

写真巨大なモスクが2つ並んで立つサラッディーン・アイユーブ広場あたりにくると、警察車両がたくさん止まっていた。ここも夜はものすごい混雑状態になるのかもしれない。

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でかっ!

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スルタン・ハサンモスクとリファーイモスク。
ここも、住んでいた時はよくバスの乗り換えなどで通っていたんだけど、一度も周辺を歩いたことがなかった。

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モスクはそれぞれ入場料がかかり、各20ポンド。

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通路の先は、中庭のようになっている。
礼拝前に身を清めるための水場が中央にある空間だ。

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モスクは、礼拝の場所だし、地元の人の集会場のようなものなので、基本的に自分は、中に入らない。やはり異教徒(というか無宗教なんだけど)が、観光目的でカメラ持って入っていい場所ではないような気がするので。

ただ、ムハンマド・アリ・モスクやここみたいに、入口にチケット売り場もあって観光地化しているところは入りやすい。もちろん、肌見せない服装だったり、礼拝の邪魔を絶対にしないなどの気遣いは必要なんだけど。

(でも、普通にペットボトルの水を歩き飲みしながらモスク観光してる白人観光客とかいて、ちと仰天/この時期は普通、観光客も地元の人の前で日中に飲んだり食べたりはあまりしないもんなんだけど・・・)

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真ん中の椅子に、色つき眼鏡の割りと若そうな男性が座っていた。
モスクの人なのか?

なあんて思っていたら、その後、外国人観光客の小さなグループについてまわっていたガイドさんの求めに応じて、奥の室内でコーランを大きな声で暗誦し、その反響の良さを実演していた。

(女性のガイドさんがバッグからチップをとりだそうとしていたので、毎回それをもらって実演してるのだろう)

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高い天井からつるされた無数のランプが見事。

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室内では明かりがともされていて幻想的。

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しばし絨毯の上で休息させてもらった。

モスクはそんなに固い場所でもなく、礼拝している人がいると思うと、反対側では壁によりかかってまったりしてる男性がいたり、子供たちが走り回っていたり、「地区の集会場」っぽい感じだ。

自分などは、「礼拝」ときくとすごく特別に神聖なもののように思ってしまうのだが、イスラム圏では本当に日常生活の一コマ。

駅の一角やホテルのラウンジや雑貨店のレジ横とか、
いろいろなところで敷物を敷いてお祈りをしている人たちがいる。

すぐ横では子供が賑やかに遊んでいたり、世間話してる奥さんたちがいたりもして、そういう風景を見慣れていない人からはちょっと不思議な気がしてしまう。

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ラマダーン中は特にみな信仰心がいつも以上に強くなるのだという。
実際、いつも以上に、街中や地下鉄の中などでコーランを読誦している人の姿を見かける。

昨日は、地下鉄の女性専用車両の中で、近くにいた二十歳前後くらいの若い女性が、いきなり大きな声でコーラン暗誦を始め、びっくりした(普通は割とひとりでつぶやくように読誦している人が多い)

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高台にたつムハンマド・アリ・モスクもすぐ目の前。

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誤解していたことのひとつに、ラマダーン中は日中、食べモノを売る店はすべて閉まるのかと思いこんでいたがそんなことはなかった。

ラマダーン中に特に多く消費される甘いお菓子など、街中のいたるところで売られている。
もちろん夜用だ。

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果物や野菜なども、たくさん売られていた。
道行く人がなんかどんよりした感じなのは、おそらく前日かなり夜更かししているのと断食中なためだと思う。
(地下鉄のホームなどでも、ベンチでうたた寝してる人がすごく多い)

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フレッシュジュース屋とかどうなってるんだろう?と思ったら、持ち帰り用のタマルヒンディをビニールに入れて売っていた。これも、日没後に飲む胃にやさしい飲み物とのこと。

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バス停(らしきところ)でバスを待っていたら話しかけてきたおじいさん。
英語が流暢で、パレスティナ人とのこと。

日本が円借款などでエジプトやパレスティナへの援助をかなりしていることをよく知っていて、「日本人に感謝している」と繰り返し言っていた。

ここでそんなことを言われたの初めてかも。

資源安保の関係もあって、日本はかなり中東諸国への国際協力をしてる。
自分も詳しくないけど、エジプトにいると、「これも日本の援助で建てられた」というような話をよく聞く。

ホテルに戻りシャワーを浴び、
夜は隊商宿を舞台にしたタンヌーラという旋舞ショーを見に行ったんだけど、その話はまた別途。

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これはバスチケット。
車掌さんが回ってきた時に1ポンド(約20円)を払うとくれる。

混み合っているバスの場合は、後ろの扉近くの車掌席に座っているので、乗り込んだ時にそこで支払う。