離れて暮らす高齢の親の見守りと遠隔サポートのため実家をDIYでスマートホーム化する方法

スマートホーム製品を活用して「実家の親の熱中症を防ぐ」方法

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真夏の暑い日でもエアコンをつけないどころか、時に厚手の服を着込んだり冬用の布団をひっぱり出してしまうこともある高齢者。

加齢とともに「暑さ」が感じにくくなるのに加え、認知症で脳の自律神経に異常が起きるとさらに暑いと感じなくなり、30度超でもエアコンをつけず過ごして熱中症で倒れる事態に至ることも。実際、毎年多くの高齢者が熱中症で命を落としています。

「室温が30度を超えたら必ずエアコンつけて」

と言ってもなかなか難しいものです。
本人が「暑さ」を感じていなければ、室温を確認するというアクションは起きませんし、記憶力・判断力が落ちていれば「30度を超えたらエアコンをつける」という行動ルールも定着しません。

結果、暑い日には何度も親に電話し「エアコンをつけて」「ちゃんとつけた?」「本当に大丈夫?室温下がってる?」と繰り返しては、親に疎ましがられたり時に口論にもなります。

そんな時こそスマートホーム製品の出番です!

INDEX

  1. 必要な製品:スマートスピーカーにネット経由で室温確認できる温湿度計
  2. 運用その1:室温が一定以上になったら離れて暮らす家族に通知
  3. 運用その2:室温が一定以上になったら自動的にエアコンをONにする
  4. 運用その3:毎日決まった時間に室温を読み上げて熱中症への注意を促してもらう
  5. 運用その4:<現在模索中>室温が一定以上になったらスマートスピーカーから警告をだす

必要な製品:スマートスピーカーにネット経由で室温確認できる温湿度計

まずは必要な製品について。

おススメは、エアコンなど家電製品の遠隔操作を可能にするスマートリモコン「SwitchBotハブミニ」と、離れた場所からでも室温推移をリアルタイムに確認できる「SwitchBot温湿度計」です。私の実家でもこれをリビングと寝室に1セットずつ置いています。

設定は簡単です。

スマホに「SwithBot」アプリをインストールし、「SwitchBotハブミニ」を登録してWi-Fi接続の設定をします。次に「SwitchBot温湿度」も登録しハブミニと連携させてオンラインでも温度確認ができるようにします。そしてエアコンのリモコンを「SwitchBotハブミニ」に登録し、スマホアプリを使って遠隔でON/OFF操作ができるようにします。

これでスマホアプリを開けば、「SwitchBot温湿度計」を設置した部屋のリアルタイムの温度や過去推移を確認でき、必要であれば同じくSwitchBotアプリで、エアコンをONにすることができます。

さらに「SwitchBot人感センサー」もあると重宝します。
日中でも寝室にいって横になる時間が結構長い場合、室温チェックが必要なのはリビングだけではありません。「人感センサー」があればいちいちネットワークカメラで確認しなくても、どの部屋にいるかがアプリ上でわかります。リビングのエアコンがずっと付けっ放しになるのを防ぐのであれば、30分など一定時間人体を検出しなかったらエアコンをオフにする設定も可能です。

Google Home/Nestや、Echoシリーズ製品など、スマートスピーカーがあれば定時に室温を読上げてもらう設定もできます。一緒に熱中症に気を付けるよう注意を促せば、エアコンをつけたり水を多めに飲んだりという行動にもつながります。

運用その1:室温が一定以上になったら離れて暮らす家族に通知

「今、実家のリビングは何度になったろう?エアコンちゃんとつけてるかな」と頻繁にアプリをチェックするのも大変ですし、忙しく心に余裕がなかったり、自分自身が涼しい冷房の効いたオフィスにいたりすると、気温上昇に気付かず、実家の室温チェックも忘れてしまいがち。

そうならないよう、アプリで設定をしておきましょう。

SwitchBot温湿度計の設定画面を開くと、「アラート設定」という項目があります。これで何度以上になったらアラート通知をするか設定できます。

アプリ「IFTTT」を使えば、「SwitchBot温湿度計が30度以上になったら、LINE通知する」という設定も可能です。家族複数人で見守りをする場合には、そのメンバーのLINEアカウントでグループを作り、そこ宛に通知をすることで状況を共有できます。

熱中症リスクがある室温になっているようなら、電話でエアコンをつけるよう促したり、もし寝てしまっていたりなかなかエアコンをつけてくれないなら、遠隔操作でONにすることができます。エアコンがつけば数分で室温は下がっていきますので、その状況もアプリの室温推移で忘れず確認しましょう。

運用その2:室温が一定以上になったら自動的にエアコンをONにする

これもSwitchBotアプリで簡単に設定できます。使うのは「シーン」。「手動」と「自動」がありますので、「自動」を選んだ後、右上の「+」ボタンをタップして新しいシーンを作成します。

まず「条件の追加」で「温湿度計」を選び、「温度:30.0℃以上」を選択。次に「アクション」で「エアコン ON」を選択。「シーン名」は「室温が30度以上になったらエアコンをON」などとしておくとわかりやすいでしょう。日時設定もできますので、終日留守にしている曜日があればそれを外します。これで「作成」をタップすれば完了です。

想定通りに稼働するかどうか確認できるよう、設定は実家で行ったほうがいいでしょう。

運用その3:毎日決まった時間に室温を読み上げて熱中症への注意を促してもらう

親もきっと、テレビニュースなどを見て「熱中症リスク」について認識・理解していると思います。ただ単に、自分自身が「暑さ」を感じないからつい室温も確認せずエアコンもつけずになってしまっているだけです。

なので日中の気温が上昇する時間帯に、スマートスピーカーやスマートディスプレイにその時点の気温・室温を読上げてもらい、熱中症への注意を促すメッセージも一緒に伝えてもらえば、エアコンをつけたり水を飲んだりという行動を促すこともできます。

Google Home/Nest製品を使っている場合には、アプリ「Google Home」で設定します。

「ルーティン」をタップし、条件に時間を設定、アクションにはまず「カスタムコマンド」として「現在の室温は?」を入力し、次に「アクションを追加」で「連絡、お知らせ」を選び、「30度を超えると熱中症になる可能性があります。エアコンをつけましょう」とメッセージを入力します。

「室温は?」だけでSwitchBot温湿度計の現在の室温が返ってこない場合にはもう少し調整が必要です。複数の温湿度計が設置されていて、それぞれ部屋に割当てている場合には、「寝室の室温」などという質問が必要になることもあります。

AmazonのEcho製品の場合には、アプリ「Amazon Alxa」の「定型アクション」で設定をします。

運用その4:<現在模索中>室温が一定以上になったらスマートスピーカーから警告をだす

定時に室温を読み上げているだとつい慣れて聞き流してしまうこともあると思うので、可能であれば「30度を超えたら警告を出す」という設定にしたいところ。室温をトリガーにスマートスピーカーにメッセージを読み上げさせる設定、できなくはないのですが少々複雑になりそうです。

どんな設定方法がより簡単なのか試してみて、またここに追記します。