「ホットスポットを使ってみたい。でも、どのサービスにすべき?」
「利用は一ヶ月に数回程度。・・・月額料金もったいないかなあ」
「使いたい場所が何箇所かあるんだけど、全部違うサービス・・・」
そう悩みながら、サービス申込みを躊躇している人は少なくないだろう。
そんな人にとって気になるニュースが昨年10月に飛び込んできた。
月額210円だけ払えば、あとは都度課金で複数のサービスのスポットを横断的に利用できるという新しいサービスだ。
この「ワイヤレスゲート」、本当に得なの?どうやって利用するの?
さっそく体験してみた。
記事作成:2005/03/13
- ワイヤレスゲートってどんなサービス?
- 複数のサービスのスポットを「つまみ食い」
- 品川&渋谷、使えるスポットをチェック!
- ≪体験レポート≫さっそく利用してみました
- ≪突撃インタビュー≫気になる今後の展開は?
ワイヤレスゲートってどんなサービス?
◎複数サービス横断利用
最大の特徴は、やはり複数のサービスのスポットを横断的に利用できるということだろう。
自分もそうだが、どこか1社のサービスに申込んで満足できるかといったらそうではない。例えば、通勤路線が京王線だったり東急線だったり、あるいはメトロの駅のスポットが使いたいということなら無線LAN倶楽部だが、JR東日本の駅で利用するならモバイルポイント。そしてマクドナルドや銀座ルノアールで利用するなら、Yahoo!BBモバイルだ。
ローミングもかなり進んでいるので、それを利用するという方法もあるが、「まずは月額料金を抑え、いろいろ使ってみたい」ということなら、無線LANのアグリゲーションサービスである「ワイヤレスゲート」がオススメだ。
2005年2月末時点で、6事業者と提携し、約2000箇所のスポットが利用できるようになっている。
◎都度課金だから、ライトユーザでも損しない
月に何回くらいスポットを利用しているだろうか?
フリーランスで、ノートPCを持ってふらふら都内をうろついている自分は平均以上だと思うが、月に数回、あるいはどうしても重たいファイルの送受信などが必要となった時の緊急用途でのみ利用・・・という人も多いだろう。
そんな人でも、月額210円のみで、あとは利用時に都度課金という明朗会計はわかりやすく、気軽に利用できるだろう。初期費用等もないので、「どこのサービスに申込んだらいいかよくわからない」「まずは試しにちょっと使ってみたい」という人にもオススメ。いずれ、頻繁に使うようになってきて、月額固定料金制のほうが「いい」となってきた段階で、再度どのサービスをメインに利用するか考えてみてもいい。
◎事前にスポット情報を調べておかなくても、携帯で簡単に探索
馴染みのあるエリアならいいが、初めての場所ではスポットがどこにあるのかよくわからない。
そんな時のために、この東京ホットスポット情報館でも、利用者からの体験レポートをデータベース化しているのだが、ワイヤレスゲートでは、携帯で簡単に最寄のスポットを探し、そのまま都度利用の申込(ID・パスワードを取得)できるようにしている。
しかも単に一番近いところが表示されるだけでなく、利用頻度の高い「おすすめ」スポットのリコメンドもしてくれるのだという。このあたり、実際に使ってみないとよくわからないかも。後で実際に体験してみたいと思う。
複数のサービスのスポットを「つまみ食い」
ワイヤレスゲートの公式サイトを訪れた時に今ひとつピンとこないのは、
"どこで使えるのか"ということだ。
もちろん「ご利用可能エリア」というところをクリックすれば、住所を指定したり、駅名を入力することで、アンテナマーク付の地図が表示され、そのアンテナマークをクリックすれば、該当スポットの詳細情報もでてくる。
・・・でも、まず最初に知りたいのは、特定のエリアの詳細スポット情報じゃなくって、
どんな種類のどんな場所で使えるのかな?ということだろう。
提携しているサービス毎に見ていこう。(2005年2月時点の情報)
サービス名
|
スポット数 | 主なスポット | ワイヤレスゲートでの利用料金 |
約900箇所 | 東京メトロ、京王線(新宿、明大前、府中等11駅)、京急線(品川、京急川崎、横浜、浦賀等14駅)、東急線(渋谷、自由が丘、二子玉川、青葉台等14駅)、東海道新幹線のぞみ停車駅、羽田空港ターミナル 他 | 399円 | |
東京メトロ<165駅>・・・銀座線、丸ノ内線、日比谷線、東西線、千代田線、有楽町線、半蔵門線、南北線※駅の数は路線で重複あり | |||
約200箇所 | JR東日本(山手線主要駅、東北・上越新幹線停車駅等)、ホテル(ホテルニューオータニ札幌、山の上ホテル(別館)、他)、六本木ヒルズ 他 | 315円 | |
エキLANスポット・・・JR西日本、 山陽新幹線および在来線主要駅 | |||
約650箇所 | マクドナルド、銀座ルノアール、ニユートーキヨー、空港(成田空港、羽田空港、伊丹空港、福岡空港ANAラウンジ)、他飲食店等 | 315円 | |
約250箇所 | 京都市内(二条城、新風館、烏丸通などの通り等70箇所)、東京都内(谷中カフェ、京都館等7箇所) 他 | 0円 |
現在、東京都内では、東京メトロの全駅(165駅/路線で重複あり)が無線LANスポット化している。
これに、新宿、渋谷、品川、上野など山手線主要駅、新幹線停車駅など、JRの駅のカフェテリアやカフェ、待合室なども、便利に利用できる場所が多数ある。
具体的にどういった場所で利用できるのかは、各サービス提供事業者の公式サイトで一覧を見たり、あるいはワイヤレスゲートの「ご利用可能エリア」で、住所や駅を指定して確認してみるといいだろう。
品川&渋谷、使えるスポットをチェック!
ところで──。
特定のエリア内のスポットが一覧で表示されるサイトはよくあるが、ワイヤレスゲートのように、複数のアクセスポイント印が書き込まれた地図という形で表示されるのは珍しい。
ついでなので、自分がよく利用する新宿と上野で、
一体、どんな場所がスポットになっているのか見てみたいと思う。
まず、渋谷駅周辺。
かなり数多くのスポットが密集している。
銀座ルノアールを中心に、あちこち利用している気になっていたが、こんなに数多くあるとは知らなかった。
◎グリーンエクスプレス渋谷店(モバイルポイント)
◎東京メトロ 銀座線 渋谷駅(無線LAN倶楽部)
◎東京急行 渋谷駅(無線LAN倶楽部)
◎京王電鉄 渋谷駅(無線LAN倶楽部)
◎マクドナルド渋谷東映プラザ店(Yahoo!BBモバイル)
◎ルノアール渋谷シオノギビル店(Yahoo!BBモバイル)
◎ルノアール渋谷宮下公園店(Yahoo!BBモバイル)
◎マクドナルド渋谷新南口店(Yahoo!BBモバイル)
◎ルノアール渋谷南口店(Yahoo!BBモバイル)
◎ロッテリア渋谷道玄坂店(Yahoo!BBモバイル)
◎Cafe MIYAMAセンター街店(Yahoo!BBモバイル)
◎amber garret(みあこネット)
◎ルノアール渋谷公園通り店(Yahoo!BBモバイル)
◎マクドナルド渋谷ハンズ前店(Yahoo!BBモバイル)
◎ルノアール渋谷東急ハンズ前店(Yahoo!BBモバイル)
◎ルノアール渋谷パルコ横店(Yahoo!BBモバイル)
◎NewYorker's渋谷パルコ横店(Yahoo!BBモバイル)
◎SUBWAY渋谷公園通り店(Yahoo!BBモバイル)
全部で18箇所だ(詳細情報はこちら)。
次に品川駅周辺を見てみよう。
ここも、品川駅構内のサンディーヌを始め、比較的利用しやすいスポットがそろっている「ホットスポット密集ゾーン」のひとつだ。
◎サンディーヌエクスプレス品川店(モバイルポイント)
◎スターバックス品川駅店(無線LAN倶楽部)
◎ベックスコーヒー品川店(モバイルポイント)
◎JR品川駅東海道新幹線ホーム全域(無線LAN倶楽部)
◎ルノアール品川東口店(Yahoo!BBモバイル)
◎品川インターシティ B1アトリウム(無線LAN倶楽部)
◎品川グランドパサージュ(モバイルポイント)
◎ルノアール品川第二店(Yahoo!BBモバイル)
◎ホテルパシフィック東京(無線LAN倶楽部)
◎ウィング高輪 センターコート(無線LAN倶楽部)
◎Yahoo! Cafe品川プリンス(Yahoo!BBモバイル)
さすが、東海道53次最初の宿「品川」(場所はちょいずれるが)、モバイルポイントと無線LAN倶楽部のスポットが駅内・外に集まっている。
サンディーヌエクスプレスは、広いセルフ方式のダイニングで、時間帯によっては混んでいるものの、利用しやすい。また、品川プリンスホテルのエグゼクティブタワー7階にある「Yahoo!Cafe」も、カウンターでドリンクやカクテルを飲みながら、ゆっくりと落ち着いてモバイルできる、雰囲気のいい場所だ。
港南口の高層ビルエリアでは、品川インターシティと品川グランドパサージュの、広いエリアで使える。ソファが置かれた休憩コーナーのようなスペースもあるので、取引先訪問の前後にちょっと作業するのにも便利だ。
≪体験レポート≫さっそく利用してみました
●PCサイトで申込(初回のみ)
まずは、初回のみ公式サイトで申込み。
IDとパスワード、クレジットカード情報を登録しておく。
ワイヤレスゲート申込
1.基本情報、ID・パスワードを登録 | 2.確認画面 | 3.基礎情報登録完了 |
4.クレジットカード情報を登録 | 5.登録完了 | 6.携帯メールにURL送信 |
●携帯で最寄のスポットを探して利用申込
次に利用時。
携帯からワイヤレスゲートにアクセスすると下記のようなページが開く。「無線LANスポット検索」をクリック。
駅名、住所などの他、現在地からも検索ができる。
現在地を利用すると「◎APrank ○距離 ○料金」の選択肢がでてくる。
最初のAPrankは、ユーザの利用頻度を元にした、オススメ度指数だそうだ。
スポット一覧が、上記で選択した順番に並ぶので、利用したいスポットがあったらクリックし詳細情報を表示させる。詳細情報の中には、ESS-IDとWEPキーも表示されているので、暇な時に事前に設定しておいてもいいだろう(最初だけでOK)。
詳細情報ページの一番下には「利用申込」というボタンがある。これをクリックして利用申込すると、ログイン用のIDとパスワードがでてくる(この画面にもESS-IDとWEPキーが表示される)。スポットに到着したら、パソコンを立上げ、WEPキーを入力してネットワークに接続し、各サービスの認証画面でIDとパスワードを入力し、利用開始する。
頻繁に利用する場所やスポットであれば、「My地点」「最近探した地点」などからも検索できるようだ。
利用方法の詳細はこちら
≪突撃インタビュー≫気になる今後の展開は?
ちなみに、トリプレットゲート社は天王洲アイルのシーフォートタワーの一画にある。
1月に開催した「ホットスポットな新年会2005」に代表取締役の池田氏が参加してくれた際、「よかったらオフィスにも遊びに来てください」との社交辞令(?)をいただいたので、遠慮なくお邪魔してきた。
写真左の方が、代表取締役CEOの池田武弘氏、右の方が取締役COOの原田実氏(実は昔LYCOSで働いていた時のマネージャーで、お世話になっていた人。世の中狭い!)。
今後の展開と抱負を伺った。
これまでの公衆無線LANサービスは、モバイルヘビーユーザがお使いいただくサービスでしたが、この便利なサービスをより多くの方にお使いいただくため、今後は、利用シーンを前面に打ち出した形でのサービスの訴求をしていきたいと思っています。 家・オフィス・屋外という3つの生活空間のブロードバンド化により、より便利で快適な情報化社会の実現に向け、これからも貢献していきたいと考えています。(池田氏) 屋外で楽しむコンテンツやサービスというと、ケータイビジネス花盛りですが、最近は、ケータイでは満足出来ない大容量ブロードバンド・コンテンツがどんどん出て来ています。軽くておしゃれなモバイルPCを持ち歩いて、気軽に無線LANスポットでいろんなコンテンツを楽しめる時代も、もうすぐだと思います。 ワイヤレスゲートが、そんな時代を実現する為の牽引者になれるよう、頑張りたいと思っています。(原田氏) |
ホットスポットユーザへのメッセージも聞いてみた。
一度使ってみるとその便利さがより痛切に感じられると思いますので、まずは公衆無線LANサービスを一度使ってみてください! ワイヤレスゲートは、登録初月の基本料金が無料ですし、都度利用料金も300円台と非常にリーズナブルなので、まず最初に使ってみる公衆無線LANサービスとして最適だと思います!(池田氏) 最近は、街中のカフェなどでもノートPCを広げている人たちを、ほんとに多く見るようになりました。ちょっとした空き時間に、コーヒーを飲みながら友達とメッセンジャーでコミュニケーションしたり、もしかしたら、仕事でお客さんのところに行く前に、会社から最新版の資料を送ってもらって、完璧なプレゼンが出来たりとか・・・。 皆様のブロードバンド生活に、「気軽に使えて、スポット検索も充実」のワイヤレスゲートサービスをどうぞよろしくお願いします!(原田氏) |
ホットスポットを、試しにちょっと使ってみたいけど、自分のプロバイダは都度利用ができない・・・。
そんな人も、まずは月額210円+都度課金のワイヤレスゲートを試してみるというのもいいだろう。
─ところで。
取材にお邪魔した時に、無線LANチェッカーを10個もらいました。
せっかくなんで、この特集を読んでくれた人の中から抽選で10名様にプレゼントします。
ぜひご応募ください!
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