キューバ国内の移動は長距離バス「ビアスール」が楽。冷房もきいており(ききすぎだが)、座りやすいリクライニングシートで、車内にはトイレもある(少々使いにくいが)。国内線の飛行機が遅延・キャンセルも多い事情もあり、多くの外国人旅行者がこのビアスールを利用している。
ハバナ市内のビアスールバスターミナルは革命広場から少し西の動物園脇にある。旧市街などからタクシーで行くとCUC5前後だろうか。
路線バスで行くなら旧市街から27番のバスに乗る(旧国会議事堂の南側の道を走る)。ビアスールもしくは動物園(Parque Zoologico)で降りたいと車掌もしくは他の乗客に言えば、最寄りのバス停に着く前に教えてくれるだろう。
これは2015年3月時点のバス時刻表・下り方向。
こちらが上り方向。
最新の情報はビアスール公式サイトで確認をしてほしい。
現在多くの観光客が押し寄せていることもあり、当日バスチケットを買おうとすると「キャンセル待ち」になることも多々ある。前日であれば買える場合も多いと思うが、なるべく早めに予約しておいたほうがいい。なお購入した後にチケットの日付や時間を変更する場合には、変更手数料CUC5(625円)が必要になる。
バスターミナルへは発車30分前には来るよう言われる。そしてチケット購入時に渡された予約シートをチケットに変えてもらうチェックインの手続きが必要。ハバナではバス待合室の一角にチェックインのための列ができる。
バスターミナルによってはチケット購入とチェックインが同じ窓口で、長い行列ができてしまうこともある。発車時間が迫っている時にはスタッフにその旨伝えて先に手続きさせてもらおう。
車内は本当に寒い。冷房が非常にきいていて寒さに強いカナダ人ですら、途中でスーツケースから上着を取り出して着込むほどだ。薄手のフリースなどを持参し、乗車したらすぐ着たほうがいいだろう。外気温との差は身体に負担をかけ、旅行疲れも重なれば風邪もひきやすくなる。ハバナに戻る長距離バス車中では咳き込む人も結構多くなるので、念のためマスクなども持参しておくことをオススメする。
途中ハイウェイ沿いのカフェレストランで休憩がある。
茅葺きのオープンなカフェレストランで、簡単な食事もできる。
時間によっては、ランチ・夕食などのため一時間近い休憩時間がとられることもある。
運転手は交代運転のため2人もしくは3人が乗り込んでいるが、休憩でバスを全員が降りるときにはバス扉のロックもかけられてしまうので注意が必要だ。
自転車でキューバをまわる旅行者は、このビアスールのバスに自転車も積み込んで移動する。積み込む際にはタイヤを片方外すなど指示があるが、比較的丁寧に扱ってくれているようだ。
夜中0時過ぎに目的地につく便もある。
深夜にホテルやカーサ・パルティクラルを探すのは難しいので、事前に予約をしておこう。前夜泊まったカーサ・パルティクラルのオーナーに、これから向かう都市のカーサ・パルティクラルを紹介してもらい、事前に電話で予約し夜中に着く旨伝えておいてもらうのもいいだろう。
最東部のバラコアを朝出発し、ハバナに翌日早朝3:55に到着するという便もある。宿にチェックインするには少々中途半端な時間だ。バスを降りた場所に椅子があり、5時半にはバスターミナルが開くので、外が明るくなるまでバスターミナル内で待ち、その後路線バスやタクシーで旧市街に向かってもいいだろう。警備員も24時間体勢でいるので真っ暗な街中を彷徨うよりは安全だと思う。