コヒマルからタクシーで走ること25分ほど。
やっとヘミングウェイ博物館に到着した。
一応1時間のチャーターにはしていて、まだ時間も15分ほど残っていたが、どちらにしても見学した後にハバナまで戻ると1時間をオーバーしてしまうので、タクシーはここまでにした。
「そこに路線バスのバス停があったから、観光した後はバスで帰ります」
そう言って約束のチャーター料30CUCを払うと、妙に感激されてしまった。
最初、道を間違えたりしたので、むしろ時間延長交渉されると思ったのかもしれない(してもよかったんだけど)。
ヘミングウェイ博物館は、もともとヘミングウェイの邸宅だった建物だ。
ガイドブックによると、「誰がために鐘はなる」の売上でこの邸宅を購入し、1960年にアメリカに帰国するまでここで暮らし、釣りなど楽しみながらここで作品を書いたという。
博物館といっても、何か展示などがあってそれを見て回るわけではなく、ヘミングウェイの邸宅を外から覗き込むというもの。
中には入れないが、窓が多い建物なので様々な角度からすべての部屋を見ることができる。
剥製が多くてびっくり。
猟もしていたのだろうか。
至る所に本が置かれている。
年季が入った背表紙だ。
ここで東アジア系の旅行者発見。
中国語で話しかけたところ、中国語が返ってきた。
「香港人?」
「いえ、マカオからです」
海外でマカオ人に会ったの初めてだ!
たくさんの人があちこちの窓から中を覗きこんでいる風景はなかなかおもしろい。
こんな博物館もあるんだなと。
「扉の影に古いレコードとスピーカーがあるわよ」
なんて誰か知らない人が教えてくれると、それが伝言ゲームのように、次の人へ次の人へと伝わっていくのも楽しい。
庭にはカクテルが飲めるカウンターもある。
キューバは、ヘミングウェイが初めてパイナップルを食べた場所なんだそうで、パイナップルとレモンとラム酒で作ったカクテルも。
サトウキビもここで絞っている。
パイナップルとラム酒はよく合う。
団体客がこないと暇してしまうバンドメンバー。
こちらでもいろいろカクテルが注文できるようだ。
そして再び、両側に大きな街路樹が並ぶ道を通り出口へ。
ちなみに入場料は5CUC(625円)。
ガイドをつけるとさらに5CUCでビデオカメラも有料だ。
バス通りに出る途中にいた野菜&果物売り。
よく見かけるお芋。
キャッサバの一種かな?
ヘミングウェイ博物館の出口から歩いて2分ほど、バス通りにでてすぐ左にバス停がある。
そこには「P2」と「P7」の文字。
「P7」路線はわからないが、「P2」路線はハバナ市内で何度か乗ったことがある、スタジアムや革命広場を通ってベダード地区の海沿いの道のちょっと手前が終点になるバスだ。
バスで来れると知っていたら、何も30CUC(3,750円)も払ってタクシーチャーターしなくてよかったなあと大後悔。
これなら、市内から0.05CUC(約6円)で乗れてしまうので。
ヘミングウェイ博物館になるべく安く行きたいという人、「P2」です!
(ただ降りる場所は初めてでは絶対わからないと思うので、スマホの地図をGPSで確認しながら行くか、バス運転手さんにあらかじめ教えてくれるよう頼んでおくこと)