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アレハンドロ・デ・フンボルト国立公園ツアー

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バラコアから約35キロの場所に、アレハンドロ・デ・フンボルト国立公園がある。
ドイツ人のアレハンドロ・デ・フンボルトが19世紀初頭にキューバを実地調査し、約3600種もの動植物・鳥類の固有種を見つけた。そして2001年にその生物多様性などが認められて世界自然遺産に登録された・・・とのこと。

絶滅危惧種の鳥類も生息し、世界最小のカエルもいる。

ラッキーな事に、朝7時前にバラコアに到着し、その日のツアーに参加することができた。
ツアー参加メンバーはたった3人。

偶然なのだが、三人全員が、ひとり旅行中の日本人だった。
自分と、バスで出会った日本人男性、そしてシンガポール在住の若い日本人女性。

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その3人に運転手1人、ガイド1人。
車はクラシックカーだ。

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さらに国立公園への途上の勤め先に行くという同じ旅行会社(もしくは同じガビオタ系列のホテル会社)の社員の女性も含め全部で6名が乗り込んだ。

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ここはとにかく川が多い。
国立公園に行くまでに全部でいくつだったか・・・確か10個以上(もしかしたら20前後かも)の川を越えていくのだという。

途中までガイドさんがひとつひとつの川の名前を教えてくれたのだが、気付いたら終わっていた。まあ聞いても覚えられないからいいんだけど。

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チョコレート工場。
チェ・ゲバラの肖像イラストが書かれているのは、彼が革命後の工業相をしていた時に設立に関わったからだとのこと。

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フンボルト国立公園への道のりは結構遠かった。
水が多く緑も豊かで、ほとんど熱帯ジャングルのような風景の中を走り続けること1時間以上。

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ついに国立公園の入口に到着!

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真面目なんだかひょうきんなんだかよくわからないところが面白いガイドさん。
隣にいるのがキューバ第二の発見者ことフンボルトだ。

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自転車でテント泊している人もいた。
そういえば、ハバナで学校一緒だったドイツ人も自転車でこのあたりを走ってるんだよなあ。今頃どうしているかなあ~なんて懐かしく思ったこの時は、まさかその夜にバラコア市内のバーで偶然の再開を果たすなんて夢にも思わなかった。

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ただ入り口の後も結構ある。

既にハバナでもさんざんタクシーとして活躍しているクラシックカーに乗りまくっていたので、いつしかその価値に鈍感になっていたが、改めて考えたら、クラシックカーでこんな山道をガンガン・・・というかかなり大胆な運転で酷使しているのはすごいこと。

キューバ到着まもない日本人男性と話をしながら、言われてみれば確かにそうだ!と到着初期の頃の違和感を思い出した。

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「えええっ!?突っ込んじゃうの!」

後部座席にいた日本人三人が一斉に目を点にしたのは、川に突っ込んでいった時のこと。
もちろんそれほど深い川ではないのだが、クラシックカーなだけになんというか・・・。

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そしてやっと到着。
出発から二時間近くが経過していた。

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自分たち以外には観光客の姿もまったく見当たらない。
豚はいたけど。

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先ほどまで、旅行会社ガビオタツアーの制服だろう緑のシャツに紺色のパンツを履いていたガイドさんは、なにやらワイルドな姿に変身。しかしこれから結構な距離を歩くというのになぜにサンダル!?

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そして歩き出した。
結構なスピードで。

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コースは7キロでそれほど長くないのだが、そこそこ上り下りもあり、ピッチも早かったので結構疲れた。長距離ウォークには慣れている40代の自分でもへたったので、普段あまり歩いていないもっと年配の方にとってはちょっと厳しいかもしれない。

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あちこちで植物や鳥、地形などについて説明をしてくれる。
まったく聞いたことのない動物の名前なども交じるので、実は説明で理解できてない部分も結構あったんだけど、まあ適当に流しながら。

例えば、蚊よけに使われた植物や、マラカスの中に入れるための種が取れる植物、ここにしかいない鳥の話などなど。病気にきく植物なども。漢方同様、ここでもかなり植物由来の薬が昔から使われてきたようだ。植民地化された後絶滅してしまった原住民族の文化なのだろうか。

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花も咲いていた。

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尻尾がチャーミングなヤギの赤ちゃんも。

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日本で「国立公園のガイド」などというと、公園内の植物や生き物は絶対に採取したりしてはいけませんと厳しく注意するイメージなのだが、ここではそんな細かいことはどうでもいいらしい。

説明しながら、枝は折る、実はもぎとる、花もばしばし摘んじゃうので、その行動に日本の常識に縛られた三人はいちいち反応してしまう。「問題ないのか」との質問には「たくさんあるから大丈夫」と。まあ確かに。

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この葉っぱはなんだったっけかなあ。裏側が結構柔らかいので、ガイドさんが子供の頃は、用を足した後の紙替わりだったという葉っぱだったか?

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こちらにも見事な花!

・・・ということで撮った写真ではない。

花のすぐ右側に小さな小さなハチドリが飛んでいるのがわかるだろうか。まさに「ハチ」のようだった。そして色が美しい。

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サボテンで作られた生け垣。

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ガイドさんとサボテン。

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これが確か、蚊よけにつかう何か。
火を着け、その煙を家の中に充満させて蚊を退治もしくは寄せ付けないようにするというような話だった。

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あ、トイレットペーパーの葉っぱはこっちだ!

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背中だけだが、キューバの国鳥トコロロ。
背中は濃い青色、お腹の両脇部分に鮮やかな赤い差し色が入っている。

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固有種の話をするガイドさん。

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太い樹の幹にはこんな寄生植物も。

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何日間もかけてこの国立公園内を歩くスタディツアー的なものもあるらしい。

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これがマラカスの中身。
日本に帰ったらぜひ蒔いて、マラカスを作れと皆に種を分けてくれた。

いやいやいや(笑)

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ガイドの詳細な案内付きで自然公園を歩いた後、川で泳ぎ、美しいビーチでさらに泳ぎ。
最後はクラシックカーの中で、ガイドのギター演奏にあわせ、渡されたマラカスやらトライアングルやらキューバの伝統楽器やらをみんなで適当に鳴らしての賑やかな帰途。

この時はたまたまかもしれないけど、旅行者3人にガイドひとりという贅沢な状況でひとり23CUC(2,875円)だったら本当に安いと思う。大満足!!!

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