無料でかけられる相手は一体誰?

同じプロバイダのIP電話サービスを使っていれば、
無料通話ができるのか?というと、必ずしもそうではない。
一方、違うプロバイダのIP電話サービス同士でも、通話料無料となる組合せがある。

プロバイダ─ADSL回線事業者─IP電話事業者の関係

ちょっと複雑だが、プロバイダは「小売業者」みたいな存在だ。
大雑把な説明をすると、ADSL回線事業者からADSL接続サービスを仕入れ、また、さらにその向こうにいる「IP電話事業者」からIP電話サービスを仕入れて、会員に有料で提供している。

IP電話事業者の数は、そんなに多くない。
「050」番号の割当数が多い順に並べてみると・・・

・ソフトバンクBB(←ここは直販のみで、プロバイダ・ADSL回線・IP電話事業者が同一)
・NTTコミュニケーションズ
・KDDI
・ぷららネットワークス
・フュージョン・コミュニケーションズ
・日本テレコム
・NTT-ME
・その他

ソフトバンクBBは別だが、これらのIP電話事業者が、「卸」として、
プロバイダを通じて一般ユーザにIP電話サービスを提供している。

下記はちょっと古い情報で、現状とは異なるが、
BIGLOBEを例としてとりあげた、プロバイダとADSL回線事業者、IP電話事業者の関係だ。

プロバイダ─ADSL回線事業者─IP電話事業者の関係図

ADSL回線事業者とIP電話事業者がセットになっており、BIGLOBE会員はどのADSLコースを契約しているかによって、利用できるIP電話サービスが異なる。その結果、同じBIGLOBE会員でも、異なるIP電話基盤網のIP電話サービスを使っている場合には、通話料無料とはならない。

ただ、NTTコミュニケーションズのIP電話基盤網のIP電話サービスを利用している相手であれば、そのプロバイダがOCNであっても、So-netであっても、@niftyであっても、相手の050番号をダイヤルして、相互に「無料かけ放題」となる。

また、IP電話事業者も「KDDIと日本テレコム」など、相互接続をして通話料無料となっているところもある。(IP電話の相互接続について詳しく書かれたサイトはこちら
 
 

無料通話ができる相手かどうかをチェック!

「あなたのIP電話サービスは、どのIP電話事業者のもの?」
と聞いて、すぐに答えられる人は少ないだろう。
大抵はプロバイダの名前しか返ってこないはずだ。

そんな時には、ネットで調べよう。

プロバイダサイトには、無料通話ができるIP電話サービス一覧が掲載されているので(KDDI-IP電話の例)、それと照合をしてもいいし、あるいは相手の番号から、それがどのIP電話事業者のものかを調べ、無料通話可能な先かどうか、ざっくりと知るという方法もある。

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