旧市街や高級ホテルが並ぶミラマール地区を歩いていると、このド派手なカラーリングの二階建てオープンバスをやたら見かける。ハバナ市内の主要な観光名所をぐるっとまわるもので、車内では観光案内もあり、途中乗り降りも自由。
革命広場は初日に行ってしまったし、旧市街も既にぐるぐる歩き回っているから別にいいかなと思っていたのだが、中華街で出会った日本人のご夫婦によると、「あの高さから見下ろす眺めがまた格別」「ぜひ乗るべき」とのこと。
そういうオススメにはすぐ従うほうなので、別れた後すぐセントラル広場に向かった。
料金は5CUC(625円)。
読みにくいがルートはこんな感じ。
私が到着した日と翌日に泊まっていたベダード地区のコロン墓地の近隣エリアも走る。旧市街とミラマール地区の中間にある住宅街だが、おそらくこのバスにでも乗らなければ外国人観光客は通らないだろう。
アドバイスしてもらったとおり二階の最前列・右側をゲットした。
バスは30分毎発車で、乗った後もなかなか出発する兆しがない。そして午後いちだったので、照りつける太陽が強烈で、デニム生地を通して太ももがちりちりするほどの暑さ。なぜ頭髪がない人が帽子なしで平然と座っていられるのか全く理解できなかった。
そしてついに出発。
まずは運河沿いの道にでて、そこからハバナ市内北側の海に面した大通りに。ここは毎日連結路線バスで走っているところなのだが、ぎゅうぎゅう詰めのバス車内から他の乗客の太い腕越しに見る風景とは全然違う。
ノリノリの女の子たちが踊りながら手を降ってくれた。
そしてベダード地区を通過し革命広場へ。
ここでは何人かの人が降りていった。ホセ・マルティ記念館に入場するのか、もしくはチェ・ゲバラ肖像写真をじっくり撮りたい人達なのだろう。
クラシックなオープンカーで来ているグループもかなりあった。
この南国でなぜ帽子をかぶらないのか?
デニム越しの日差しすら耐えられないほど暑いのに、ヨーロッパ&カナダからの旅行者たちはよく素肌で受け止めているよなあと不思議になる。日焼け以前に痛いだろと。
コロン墓地。
高い位置からなので塀の中もよく見える。
そこから川を越えさらに西のミラマール地区へ。
ここは自分が3日目・4日目に宿泊したカーサ・パルティクラルがあったところ。高級ホテルもひととおりまわった。
このミラマール地区は、二階建てオープンバスでまわると、広い空き地も残るエリアなことがわかる。数少ない家は広い庭と立派な建物のところが多いので、新興の高級住宅街なのだろう。ミラマール地区は各国大使館関係の人が多く住むという説明も確か流れていた気がする。
再びコロン墓地の脇を走り革命広場へ。
ここからは今度は旧市街の南側を走る。ラム酒博物館で途中下車しようかとも思っていたんだけど、何やら睡魔に襲われてしまったこともあり、ずっと乗り続けた。
そして再びセントラル広場に。
降りずにぐるっとまわり、全部で35分。
地図を見ながらハバナ市内の全体像を掴むために乗るのもいいだろうし、途中下車を繰り返し、旧市街中心部以外の観光地をすべてこれ使って回ってしまうのもありだろう。
タクシーで毎回行き先を説明したり料金確認する煩わしさもないのでオススメだ。
ちなみに一階部分はこんな感じ。
風景を楽しむなら視点も高くなる二階席だが、3月ですら灼熱の30分だった。移動手段として乗り降りするなら涼しい一階で体力温存したほうがいい。