キューバでは、「PLUS」「Cirrus」など国際キャッシュカードサービスを利用して銀行口座から現金引き出しをすることができない。
一方、VISA・Mastercardなどクレジットカードでのキャッシングは可能。
銀行の外壁や両替所の一角など、市内には結構な数のATMが設置されており、地元のキューバ人も外国人観光客もかなり利用している。
地球の歩き方には「機械故障でカードが出てこないことがあるので、あまりすすめられない」との記述もあったが、ざっと見た限り、新しい機械も多く、メンテナンスもきちんと行われているように感じる。
心配であれば、銀行や両替所の営業時間内に利用しよう。万が一のトラブルでもすぐに対処してもらえるので安心だ(夜間に現金引き出しをしようとしてカードを飲み込まれ、翌日銀行が開くまで不安な一夜を過ごす旅行者に過去何度か出会ったことがある)。
クレジットカードでキャッシングするメリットはいくつかある。
ただし利用手数料とキャッシング金利がかかる。
私は今回VISAクレジットカードを持参し、滞在中4回、合計CUC870を引き出した。その際にかかった手数料は・・・
換算レートはCUC1=121.694円などで、現金を両替した際のレートが1CUC=125.0803円だったのと比べるといいレートだった(両替した日が異なるため単純比較はできないが)。
ただ手数料と金利が加わるため、一回でいくらを引き出したか、キャッシング金利の計算期間が何日になるかなどで、最終的にCUC1あたりいくらになるかは変わる。
年利18%だと、1万円キャッシングして30日で返済した場合の金利は147円。キャッシングタイミングによっては返済までの日数が二ヶ月近くになることもあるので要注意だ。
海外でキャッシングをすると、自動的にリボ払い返済になってしまう場合もある。金利は年18%と結構高いので、なるべく早くにリボ払いを解除し、全額一括返済にしたほうがいい。クレジットカード会社のサイトからマイページにログインすれば、リボ払いになっているキャッシングの残金を次の引き落とし日に全額返済するよう切替が可能なはずだ。タイミングによっては次の引き落とし日に間に合わなくなってしまうので、早めに手続しよう。
また三井住友VISAカードなどではATMや振込を使っての臨時返済も可能。ATM手数料もかかってしまうが(1万円超で216円)、キャッシング金額が大きい場合には臨時返済をしたほうが出費を抑えられる。
米国の経済制裁の関係で、アメリカン・エキスプレス(アメックス)やシティバンク発行のクレジットカードなどはキューバ国内で利用できない。日本のカード会社が発行したVISAカードやMasterカードなどは問題なく使える。ただオバマ政権の禁止措置解除を受け、アメックスもキューバ国内での事業開始を発表しているので、このあたりの状況は近日中に変わるだろう。