キューバ旅の大きな魅力とも言える「カーサ・パルティクラル」。
個人の家の一部を旅行者向けに開放するシステムで、スペイン語で「個人の家」という意味。といっても実際の雰囲気や内容は日本でいうところの「ペンション」に近いところも多く、気軽に利用できる。
部屋は鍵もかかるし、室内にはバスルームもある。一部ないところもあるが、冷蔵庫・テレビも設置されており、ホテルに泊まるのとさほど大きな違いはない。部屋の鍵の他、玄関の鍵も渡されるので、出入りの際に鍵をふたつ開け閉めしないといけない手間がかかるくらいだ。
政府の認可が必要なので、設備や管理体制も一定のレベル以上になっている。さらに口コミサイトなどで評判もチェックしてから泊まれば安心だ。
ラウンジやキッチン、ダイニングなどはオーナーや他の宿泊者と共有になっている。夜はテラスに集まり、一緒にビールなど飲みながら語らうことも。
宿泊料金はCUC20~35(2,500~4,375円)くらいで、ハバナ市内だとCUC25(3,125円)のところが多い。朝食は別料金でCUC3(375円)、CUC5(625円)など。夕食も別料金で用意してくれるところがあり、人気カーサでは本格的なキューバ家庭料理も食べられる。
ハバナやトリニダーの旧市街では、歩いていると道の両脇の建物ほとんどがカーサ・パルティクラルなんてことも。下の写真の青い錨マークが政府公認のカーサ・パルティクラルの印だ(赤いマークだとキューバ人専用)。
人気カーサに泊まりたい!ということなら、事前にトリップアドバイザーやカーサ・パルティクラル専門予約サイトを使って調べ、予約をしておこう。部屋数がどこも少ないこともあり(1~3部屋程度)、口コミで評判のカーサは数カ月先まで予約でいっぱいだ。ちなみに自分は下記サイトを使って予約した。飛行機到着時間を書いておいたら深夜にも関わらずちゃんとオーナーさんが空港で待っていてくれて感動だった。
ホステルス・クラブ 世界各国のホステル・B&Bホテル専用予約サイトで、キューバのカーサ・パルティクラルも多数登録されている。私も1~2泊目のカーサ・パルティクラルはここを通じて予約した。予約時には10%のデポジットをクレジットカードで支払う。
カーサ・パルティクラルによっていろいろ。テラス付きの開放的な部屋もあれば、稀にだが窓ひとつない部屋のこともある。もし現地で探すなら、必ず一度部屋を見てから決めよう。
管理人が泊まった範囲では、部屋はどこもきれいに清掃されており清潔。ベッドメイキングもしっかり行われていた。バスルームはトイレの一角にシャワーがついている簡素なものが多い。できればトイレとシャワールームの間がしっかり区切られているところを選んだほうが使い勝手もいいだろう。
冷蔵庫はついているところがほとんど。テレビはハバナではほとんどあり、他都市ではないカーサのほうが多かった。
場所によっては、丸ごと貸切のカーサ・パルティクラルもある。リビングにキッチン、寝室とバスルームとフルでついているものだ。キッチンがあると自炊もできるので、長期滞在の時には便利。調理道具や食器類もひととおり揃っている。リゾートでは一戸建てを丸ごと借りれるところもあり、長期バカンスのヨーロッパ人が利用しているそう。
英語圏カナダ人やイギリス人、ドイツ人の観光客も多いため、流暢な英語を話すオーナーさんもいて、そうでなくても片言の英語はOKという人が多い。スペイン語オンリーの場合でも、パスポートとツーリングカードを提示し、宿帳にサインをし、鍵を受取り、チェックアウト時に宿泊料を払うだけなのでそれほど問題はないはず。ボディ・ランゲージでも結構通じちゃうものだ。