ブルノからプラハへの鉄道旅~特急スメタナ号の食堂車で菜の花畑を眺めながらビール!

今回のチェコ観光局主催プレスツアーでは、主に長距離バス・貸切ミニバスで都市間を移動しましたが、最後のブルノ─プラハ間は初めての鉄道利用。

ブルノ本駅は、中心地を取り囲む環状道路のすぐ南にあり、中心広場からも徒歩10分程のところです。路面電車も張り巡らされているので、市内どのホテルからでも行きやすい場所だと思います。

ブルノ本駅は1839年開業の古い駅。

そこから割と近い場所にはこんなレンガ作りの建物も。線路沿いでホームからも見えるのですが、やはり昔駅関連の施設だったところでしょうか。Googleマップには「Little America(Malá Amerika)」とあり、公式サイトもありました。

●malá amerika

イベントなどに使われているようです。

切符を買って、駅構内のショップでサンドウィッチとドリンクを買い込み、ホームへ。
写真でもわかると思いますが、ホームから線路までの高さはかなり低くなっています。

分別のごみ箱。

そして列車が入線。
ホームが低い分、階段を上って列車にあがります。

長距離移動の人も多いからでしょう。
車両内にはスーツケースを置く場所もあり、座席もゆったりして座り心地のいい座面です。

食堂車でいろいろ食べられるらしい♪

車内販売。ホットコーヒーのカップがかなり大きめですね。

次の停車駅や、主要駅到着時間などは、この電光掲示板で確認することができます。

この列車は、オーストリアのグラーツ始発で、ブルノを10:34に出発しプラハ着が13:06。
ヨーロッパ都市間特急ユーロシティの「スメタナ号」です。

せっかくなので車内探索。
食堂車はまだ営業開始前なのか、大都市ブルノを出てまもないせいか、ガラガラです。

これなら、ここで食事ができる!!!

念のためサンドウィッチも買ってきたものの、せっかくなのでここでランチすることになりました。

まずはビール!

車窓風景を眺めながらビールで乾杯。
気分だけは長距離鉄道旅です(プラハまでは2時間半なので割とすぐなんですが)

ちなみにビールは・・・え、アメリカのバドワイザー?

と一瞬ビックリしましたが違います。
これはチェコの南ボヘミア州で作られているビールの銘柄「ブドヴァイゼル」(Budweiser)だそうです。

ブドヴァイゼル・ブドヴァルとアメリカ合衆国のビール会社、アンハイザー・ブッシュ社のバドワイザーは商標をめぐり世界各国で争っている。
1876年にアメリカのドイツ系移民のアドルファス・ブッシュが、自らが発売したピルスナータイプのビールに、欧州で有名なビール産地「ブドヴァイス」にあやかってバドワイザー (Budweiser) と命名し、米国国内での商標を得た。当時欧州でブドヴァイゼルブランドのビールを販売していたブジェヨヴィツェ市民醸造およびチェコ合同醸造とアドルファス・ブッシュとの間には関係はなかった。20世紀に入って両社の間で商標権を巡る訴訟に発展。

●ブドヴァル – Wikipedia

こっちが先だったんですね。

料理も美味。

そして外を眺めると、一面の菜の花畑!!!

どこまでも続くなだらかな丘陵風景は、ハイウェイでバスから見ていたのとはまた違って味わいあるものです。

優雅なチェコ鉄道旅。
最後に美しい風景を眺めることができました。