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運河を渡り対岸のカバーニャ要塞&モロ要塞へ

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旧市街の脇の運河の両岸には石造りの要塞が横たわっている。
帝国主義時代、スペインやイギリス、フランスなどが植民地の陣取り合戦を各地で展開していた頃のものだ。

旧市街側にはプンタ要塞とフエルサ要塞があり、対岸にはカバーニャ要塞とモロ要塞がある。この4つの要塞と旧市街がセットで1982年に世界遺産登録された。

運河はそれほど幅ないのだが見える範囲に橋はなく、海底トンネルを歩いて越えられるかどうか不明だったため、観光客用の巡回バスを使うことにした。

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先日乗った二階建てオープンバスと同じ会社が運行しており、二階建てバスがT1ルートなのに対し、対岸に渡るのはT3ルート。バス自体は普通のマイクロバスだ。

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ルート図を見ると、観光地としては対岸のカバーニャ&モロ要塞くらいで、後はすべてホテルをまわり、同じ道を戻ってくるルート。

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乗車する際に、バスの最全席に座っているスタッフに5CUCを支払うとこんなチケットをくれる。日付が記入されており、同日内ならこのチケットを見せて何回でも乗車することができる。

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結論から言うと、旧市街から対岸の観光スポットを回るだけならこの巡回バスに乗る必要はなかった。

始点のセントラル広場を出ると、トンネルを抜け次のバスストップがカバーニャ要塞手前のカフェテリア前。

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あとは白いキリスト像&第一ゲバラ邸もモロ要塞もそこから歩いて行くしかないので、だったらタクシーでモロ要塞も白いキリスト像まで行き、そこから歩いて回り、再びタクシーを捕まえて旧市街に戻ってくるほうが、待ち時間もなくていいし、料金的にもほとんど変わらないだろう。

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開館時間の関係で、まずは第一ゲバラ邸に向かった。
白いキリスト像のすぐ近くにある。

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このキリスト像は・・・・

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ここからの眺めは最高!
対岸の旧市街が一望でき、その奥にあるミラード地区の高級ホテルや新市街の行政機関の建物のシルエットも見える。

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運河の奥には工業地帯。
大きなタンカーも停泊していた。

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そして第一ゲバラ邸。

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革命後、銀行総裁&工業大臣としてカバーニャ要塞にある執務室で仕事をしていたチェ・ゲバラが住んでいた小さな住宅だ。

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他に誰もおらず、静まり返った小さな建物の中をのんびりみてまわることができた。

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そこから再びカバーニャ要塞に戻ってくる途中には、近代の武器が屋外展示されている武器博物館がある。

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小高い丘の上にもいろいろ展示されていたので登っていこうとすると、1CUC払えという。オープンな場所なのになあと思いつつチケットを買った。

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ミサイルなどが並んでいる。
キューバ危機あたりから配備されたソ連製のものなのだろうか。特に興味ないしやっぱり遠くから見るだけで良かったかもと思ったのだが、歩いているうちに実はそこが既にカバーニャ要塞の一角なことに気付いた。

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石を積み上げて作られた、ヨーロッパの城郭も思わせる18世紀の要塞にミサイルというこのアンバランスさ。一帯は緑の草に覆われており人影もなく、何とものどかで平和的な風景なのもまた面白い。

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さらに進んでいくと、壁面に作られた階段を通って下に降りられる場所があった。手すりもないので「足を滑らせたら人生終わるかもな」という緊張感も。

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ここも人っ子一人おらず。
旧市街が外国人観光客でごった返しているのと対照的だ。

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気付けばいつの間にか、カバーニャ要塞の入り口の下まで来ていた。

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再び石垣に作られた階段を上り、カバーニャ要塞入り口へ。

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ここから先は入場料6CUCがかかる。
チェ・ゲバラ博物館となっていて、執務室を見学できるらしいのだが、閉館時間も迫っており、武器展示場所からずっと歩いてきて既にかなり満喫していたので、中には入らなかった。

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手前に登れる場所があり、撮影スポットになっている。

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毎晩21時からはここで大砲を実際に打つイベントも行われる。
ツアーなどにも組み込まれているそうで、かなり賑わうそう。ライトアップされた要塞もきっと見る価値あるだろう。

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そこから運河の河口寄りにあるモロ要塞へ。
こちらのほうが観光客多いのだろうか。土産店がずらり並んでいたが、どこも店じまいの真っ最中だった。

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ここから要塞の中へ。

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大砲を打つための窓だろうか。
中の通路はかなり狭い。こんな場所にこもって大砲を打ち続けるのは大変だ・・・

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窓の先端はかなり細く作られていた。

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下にも大砲。
そして運河を見ながらまったりするカップル。

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モロ要塞もここから先は有料だが、今回は入らず。

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チケット売り場手前にはカフェテリアもあり、ラムカクテルなども飲める。



記事作成日:/最終更新日:2015年04月09日

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